スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

仕事の質の違い

営業現場のヘッドとして長年リーダーシップを発揮して来たTKさんが、ウチの部のヘッドとして赴任したのが去年の10月だったか。昔から大の酒好きだったというTKさん、私あたりとは一番多く酒席を共にし、その馴染みやすいキャラも奏功して今やすっかり溶け込んでいる。

もともとウチのH部長殿がセンター長へと昇進したため(するため)に敢えて下に2つの部を新設したのがキッカケで、今年還暦を迎えるTKさんが我々の研修領域の部長として異動して来たというワケだ。

これまで再三言っている事だが、我々トレーナーは職人の集団であり、営業組織のようなピラミッド型の組織は必要ない。ましてや、既に各研修領域のトレーナーチームには若きマネジャー達がいるからそれで十分だ。事実、間に人が入れば入るほど指示命令系統や連絡依頼事項、さらには意思疎通がやり難くなるのである。

・・・・・・・

心配した通り、その弊害というべきものが最近見え始めて来た。

旧組織の時代からH部長殿とマネジャーによる月イチ会議があったが、それに加えてTKさんとその配下のマネジャーによる部会議が追加された。1つの部署で会議を2つも持つのは明らかに非効率的で、さほど変わらぬその内容をいちいち別個にフィードバックされるこちらにしても鬱陶しい限りである。

さらに、今年最初の全国研修ツアーとなる3月度研修初日から3領域の研修会場にTKさんは積極的に顔を出している。それ自体は結構な事なのだが、問題はせっかく旅費を掛けて来たというのに、メッセージひとつ言うわけでもなくオブザーブに徹しているのである。おいおい、あなたの時給は一体いくらなのよ? ただいるだけじゃもったいないでしょ。

さらに東京に単身赴任で関西に家があるTKさん、スキあらば帰宅を兼ねて週末は西の会場主体に行くというのも何ともセコい。逆に週明けに西の会場があろうモンなら間違いなくそこへ行くという感じである。

で、そこで見聞きした印象や意見を我々トレーナー宛てにメールで送って来るのだが、これがまた教科書に書いてあるような分かりきった内容だったり、こうすれば受講者アンケートの評価が上がります的な本末転倒と言うべき内容だったりするのである。

おまけにそれらのメールには必ず上司のセンター長へCCされているから、こりゃ一体何のアピールなんだ? と勘繰りたくもなるじゃないの。あながちハズレではないと思うけど。

・・・・・・・

ある時、こんな事があった。

TKさんも参加した、とある研修終了後の食事を兼ねた飲み会でのこと。いつものようにハイペースで盃が空いて行ったその時、ふいにTKさんが言った。

「営業現場からこっちへ来てから、現場の仕事に比べると本社はずいぶん緩い職場だと感じている。例えば、朝の10時近くに出社して夜の6時には帰って行くヤツなどはロクに仕事をしていないんじゃないかと。オレはそんなのは評価しない」

営業現場と本社では仕事の質そのものが異なっているし、同じ本社でも部署によって仕事のタイムテーブルが異なっているのは他の会社でも同じだろう。まして我々研修部門は研修前後とそのインターバルにあたる期間とでは大きく仕事の様相が変わって来るのである。

また、人によって仕事のスピードも異なるし、直接の相手となる各領域のマーケ部門との進捗度合いも異なるので、早く仕上がる人間もいれば、ことさら時間がかかる人もいる。それを一律に出退社時間で測ろうというのは極めて乱暴な話である。

かくいう私は、朝のラッシュで人あたりした事もあって、出来るだけ時差通勤を心掛けている(もちろん会社はフレックスタイム制なので問題ない)し、一度スイッチが入れば仕事を仕上げるのは人一倍早い方である。だから就業時間が過ぎればムダに残る事もしない。逆に研修直前期ともなれば準備作業も加速して日付変更線を超える事もあったし、毎度のように予演会でカンカンガクガク、個人作業のためには休日出勤も辞さないでいる。

要はメリハリが重要なのだ。職種が変われば仕事の質もやり方も変わって来るのは当然の事だろう。

それを指摘すると、「なら、早く仕上がるヤツにはオレが別の仕事を与える」などとムチャクチャを言い出す始末。挙句に、「自分の研修領域の全ての製品に関するあらゆる問い合わせには全員回答出来ないといけない」とまで言い出した。

一つの製品について、あらゆる問い合わせに回答できるためには、その製品情報や関連疾患から始まって、関連文献や資材、競合品情報に至るまでの全てを把握していなければならないのである。それが難解な事ゆえ、各製品にはそれぞれメイン担当者を置いているのである。オールマイティーは理想ではあるが、軽々に口に出せるほどやさしい事ではないのである。

普段から口数が少なく、同僚からはダンディと呼ばれているHがすかさず口を開いた。「そんな事、簡単に言いますけど、それなら自分はやれるんですか?」珍しくキレ気味の口調だった。彼がそこまで言及するのは、かつて全国の支店数名ずつ在籍していた学術研修部員が組織の合理化の名の下に解散させられ、本社に縮小集結させられた苦い過去による。

その際、優秀な学術研修部員が大勢退職を余儀なくされたのを目の当たりにしたHや私などは、製品が増え続ける一方でオールマイティーであれなどと言われると、それならばなぜ一方的に学術研修組織を合理化したのだと反発したくなる。

残った学術研修部員は、本社で問い合わせ対応部門と研修部門とに分かれた。だが、途中で数名の人員がこちらへ異動して来て、研修部門でも問い合わせ対応業務の一部を扱うようになったのだが、今ではその人員のほとんどがいなくなり、対応業務だけが残った。これには何かハメられたような気がしたものだった。

そのあたりの経験のないTKさんあたりが当然のような口振りで言うからHは余計にカチンと来たのだろう。その考え方は、各支店に学術研修部を配置していた頃ならいざ知らず、それを放棄した今の組織では正に先祖返りそのものだと言う。確かに今の布陣と製品数から見ても無理ある話ではある。

・・・・・・・

その後もTKさんと酒を酌み交わす機会はあったが、それに関する話は彼の口から二度と出て来なかった。いつも酒席での議論などは覚えていないと言う彼でも、さすがにあの夜の事は頭の片隅に残っているに違いない。いささか極論を言い過ぎたと認識しているのかもしれないが、私はTKさんの素のキャラ自体は好きである。

営業部隊をリードされて来た長い経験から、研修の場でこういう言い方、やり方ならば彼らがよりモチベートされたり、明日から行動に移したいと思うようになるんだというようなアドバイスが貰えたら助かります、とメールには返信した。

(追記)
上記の件について、TKさんより丁寧な返信をいただいた。こういうやりとりならもとより大歓迎! 今回の研修ツアーが終わったら、またじっくりと語り合いたいと思う。





関連記事

COMMENT

<A Href=http://shigotonoshitsu.com/>仕事の質を高める</A>


質について考えることはとても大切だとおもいます

EDIT COMMENT

非公開コメント

Number of Access
Since 25. Dec. 2001
Time Goes By ・・・
Day by Day ・・・
My Profile

Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

Wise Remarks
Recent Comments
データ取得中...
Search
Translation
PDF Exchanger

Weather Forecast

-天気予報コム- -FC2-
Game Corner

おまけ Space Invaders
developed by 遊ぶブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。