またも首のすげ替えだ

1月の内閣改造時に野田首相が豪語した「最善かつ最強の布陣」だったはずが、たった5ヶ月後の昨日、早くも2度目の内閣改造に踏み切った。この改造により交代するのは、問責された2人の大臣を含めた5人の大臣で、残り13人の大臣は留任する。問責大臣を更迭する決断力もなく、いわば更迭隠しの改造劇である。

問責大臣の1人である前田武志前国交相は、4月の岐阜県下呂市長選で、特定候補への支援を求める文書を事前配布したとして問責決議を突きつけられた。これは公務員法違反の疑いが濃厚で、本来は更迭すべきだった。そうこうするうちに、自民党時代に凍結されたはずの新名神高速工事を再開する愚挙にも出た。

後任にはバカボン首相と言われた羽田孜氏の息子羽田雄一郎参院国対委員長という事だが、この御仁も今まで全く無名の存在だったから良く分からん人材だ。

民主党政権になっていつの間にか6人目の法相となっていた小川敏夫法相法務大臣は、国会で競馬サイトを閲覧していた件が有名だが、昨日の退任会見で、小沢一郎氏の政治資金規正法違反事件の捜査報告書に虚偽記載したとして告発を受け、検察当局が進める地検特捜部の田代政弘検事に対する捜査が消極的だとして、今年5月に指揮権発動を検討したが、首相の了解が得られず断念したと曝露した。

7人目の法務大臣にはすでに引退宣言をしている滝実法務副大臣が昇格するという不思議人事。冥土の土産、いや最後の花道のつもりか?

在日中国大使館一等書記官によるスパイ疑惑に関わって機密文書漏洩疑惑が取り沙汰されている鹿野道彦農水相と筒井信隆農水副大臣が退任し、農水相には郡司彰元農水副大臣が起用される。自民党が徹底追及の構えを見せているというが、そうでなくてもワキが甘すぎる。スパイからすれば日本なんて情報取り放題の天国のような国だろう。

さて最大の問題はここだ。

問責大臣2人目の防衛大臣には、森本敏・拓大大学院教授が任命された。防衛担当の大臣の民間からの任命は異例である。民主党内では「一川保夫氏、田中直紀氏と2人続けて『素人閣僚』が失態を演じたのだから、即戦力の専門家に頼るのは仕方ない」との声があると言うが、世間的には評論家かせいぜい学者という認識でしかない。国家防衛上の問題が勃発した時に責任が負えるのだろうか?

森本氏は元々は航空自衛隊出身で、集団的自衛権の行使を主張して来た改憲論者である。その起用は、彼の主張に近い自民党に対して明らかに秋波を送っているように映る。また名うての新米派(新米ポチ)で、こじれた日米同盟の強化、その象徴である普天間基地問題を進められる専門家というポジショニングである。

さらに彼の起用には中国ははじめとする東アジアを牽制する意味もあり、返す刀でTPP参加も推し進めようとしているのが透けて見える。とはいえ、総選挙は近いので彼の任期も短かい。したがって今、彼がどんな能書きを垂れようが、所詮はいつか書くだろう彼の著書にネタを提供するだけの事である。

政権交代当初、「4年間は上げない」と約束した消費税引き上げ。その舌の根も乾かぬうちに3人目の首相が、反対する小沢一郎氏との2度の会談という、いわば「儀式」を終え、自民党と手を組んでまで実現しようと血道を上げている。まるで妖怪の如く現れては影響力を発揮する輿石東幹事長の存在も不気味である。

福島原発事故の総括も終わっていない、避難者援助や被災地復興は遅々として進まない、不正確な汚染情報や曖昧な許容基準の下でのガレキ広域処理、必要な理由を首相自ら説明する事もなく、コロコロと論点がすり変わった挙句に決定される原発再稼働。

こんな暴走を黙って許すほど国民はオメデタくはないだろう。次の選挙こそが国民の審判を下す最大のチャンスに他ならない。ここでどうにかしないとこの国は本当に終わってしまうだろう。





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Chaie<チャイ>

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最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

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