ドレスコード

今回の全国研修ツアーは、週明けの横浜で開催される専門営業部隊の会議&研修からスタートし、全国13会場を巡って何と27日の年の瀬まで続く。そのコンテンツ作成と予演会に明け暮れたこの2週間だったが、今回は珍しくギリギリまで修正の連続だった。酸欠、低血糖にも陥るような侃侃諤諤の連続だった。

特に、受講者がより興味を持って取り組んでもらえるような演習方法にはあれこれ悩み抜いた。最終的には関係トレーナー5名の英知を結集したと言ったら大げさだが、それなりの仕掛けを構築できた。だが、新しい試みは会議室の中では完結しない。実際に研修で実施して、受講者から一定の評価を得られるまでは改良の余地満載なのは言うまでもない。

なので本日は完成したコンテンツの微修正とトレーナー用のプリントアウトのために休日自主出勤の予定でいる。ちょうどこの日は、外資系の会社らしく社員の家族を対象にクリスマスイベントのファミリーデーとやらが開催されているらしい。

・・・・・・・

さて、例年より遅いのか早いのかよく知らないが、師走の入りを待っていたかのように急激に寒くなった。江戸っ子の端くれとして東京では、少なくとも12月に入るまでは意地でもコートなんぞ着ないとツッパッている私だったが、安心して着られるこの頃である。

思えば、節電のためのスーパークールビズだった夏が過ぎ、会社では新任の人財本部長のYが本社勤務者向けのドレスコードを作った。営業現場勤務から本社勤務へ変わった10年位前から、私は事あるごとに本社のドレスコード設定を進言してきた。その理由は、営業関連部署以外の社員の服装に少なからぬ違和感を覚えたからだった。

男性社員はポロシャツ、チノパンはまだマシな方で、Tシャツやジーンズという、会社というフォーマルな場におよそ似つかわしくない服装で社内を闊歩していた。さらに自分のフロアだけならまだしも、エレベータに乗って玄関に行く時までもサンダル履きなんて輩もいた。

これが女性社員となると、特に夏場などは見られたモンじゃない。カットソーやノースリーブにミュールをつっかけ、まるで近所へお買い物にでも行くような軽装、もっと言ってしまえばキャバ嬢の普段着のような格好で社内をこれまた闊歩する。

一方で営業関連部署の男性社員は、今年こそスーパークールビズでカジュアルな服装が多かったが、例年はワイシャツにジャケットが基本で、せいぜいノーネクタイ。

我々は外部に出る事も多いので、いつでも対応できるようにというのもあるが、私にはもっと重要だと思っている理由があった。それは最前線で会社の実績のために活動している営業部員である。彼らはどんなに暑い時でもスーツ姿で外回りをしている。ジャケットを脱ぐ事はあってもネクタイを外す事はない。それが彼らのビジネススタイルであり、営業の常識といってもいい。

その彼らがたまたま本社へ寄った時、そこにいかにも涼しげなカジュアルスタイルの社員が往来していたらどう思うだろうか? 私なら「誰のおかげで稼げていると思ってんだ! このクソ暑い中を走り回ってるオレたちあっての事だろが!」なんて叫びたくなるだろう。

確かに外資系の会社などには服装や髪形、ヒゲなどの自由を容認する向きもある。だがここは営業主体の会社であり、いみじくも生命関連企業なのだ。それなのに相応の慮りができない部署の連中には、敢えてドレスコードが必要なのである。ヘンなところまで外資系文化である必要なんてない。

前任の人財本部長Fと話す機会があった際、私はドレスコードの設定を提案したのだが、彼の答えは驚くべきものだった。

「営業はスーツにネクタイが必須なんて誰が決めたの? 私が知ってる得意先の人はそんな事は気にしないと言ってるよ。営業本部長あたりが、ウチの社員は夏場はポロシャツで伺いますと一筆書いたらいいんじゃないの?」

Fが事あるごとに口にする、ウチに転職する前にいた家電会社の自由さとは業界も顧客も違うんだよ。営業はファーストインプレッションが重要で、初めから違和感やマナー違反の印象を与えてしまうリスクを冒す必要はないでしょ、と言ってやったが、彼の就任中にドレスコードが設置される事は遂になかった。

それが今回設置されたのは喜ばしい限りである。

ちなみに、男性の上着は襟のあるシャツまでOK。タンクトップやTシャツはダメ。パンツはスラックスやチノパンまでOK。短パン、ジーンズはダメ。靴は革靴やスニーカーなどカカトの収まるもの。サンダル、草履はダメ。女性は勤務にふさわしい服装を考慮して過度な肌の露出のないデザインをというものだった。

ちょっとした校則レベルとも思えるが、それでもないよりはよっぽどマシである。






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COMMENT

>こたまん
そうそう、規則以前にマナーの問題だと思います。得意先に対しては礼儀かな。

こないだ監査法人から来た子の爪がカラフルだったらしく、、、私がそこにいたら追い返してただろうなぁwいくら自由な業界だろうと、お仕事をする際は誰が見ても不快感を持ちにくい身だしなみは最低限のマナーだと思います!

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Chaie<チャイ>

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最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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