スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

感情と秩序ふたたび

「何の落ち度もない2人の尊い命を奪った結果は極めて重大で、生命と尊厳を相次いで踏みにじった犯行は非人間的な所業と言わざるを得ない」

2ヶ月前に書いた「感情と秩序」の山口母子殺害事件で、最高裁は昨日、2審の広島高裁の無期懲役判決を破棄し、審理を差し戻した。判決では「計画性の無さや少年だった事を理由に死刑を回避した2審判決の量刑は甚だしく不当で、破棄しなければ著しく正義に反する」と述べ、差し戻し後に高裁で改めて審理されるが、死刑判決が言い渡される可能性が極めて高くなった。

死刑廃止支持者の弁護人らの主張していた殺害の計画性が無い点については「被告は強姦を計画し、反抗抑圧の手段や発覚防止のため殺害行為を冷徹に利用しており、殺害についての計画性がない事は死刑回避を相当とする特に有利な事情と評価できない」と判断。殺意がなかったとする主張についても「1、2審の認定は揺るぎなく認められる」と退けた。

にもかかわらず、被告弁護人の安田好弘、足立修一両弁護士は「殺人及び強姦致死は成立せず、著しく正義に反する事実誤認があり、判決は不当。2審の量刑判断を誤りとした点も判例の死刑適用基準を大きく逸脱し、死刑の適用を積極的に認めようとするもので不当だ」と述べた。

被告側弁護人の職務だとはいえ、ここまで物事を曲解する姿勢が私には全く理解できない。以前、彼らはTVカメラの前で事もあろうに被害者を描いたイラストボードを使い、偶然首が絞まったので殺人ではないだの、死亡後なので強姦には当たらないだのと信じられない詭弁を弄した挙句、この判決が不当だと言っているのである。

あきれ果てた。

これが弁護士のあるべき姿なのか? こんな弁護士の存在が許されていいのだろうか?

本村洋さんは「最高裁で死刑判決を下してほしかった。無期懲役にならなかった事に感謝はしている。しかし、ここまで7年かかった」と裁判が続くことに徒労感をにじませたが、被告側弁護人がこんな調子だから、戦術としての裁判長期化も厭わないかもしれない。いや、やりかねない。

「もう一度裁判があるなら、その機会を大切にしたい」広島拘置所にいる被告(25)は判決を知らされ、そう語ったという。「自分のした事は死んで償える事ではないし、謝罪しても許される事ではない」それでも「生きている事が許されるなら、償いの気持ちを表し続けて行きたい」とも思っているという。

拘留中にキリスト教徒になったのも、判決を目前にして急に本村さん宛に手紙を出したのも、やたら改悛の情を強調し心証を良くしようとするのも、死刑を回避させ無期懲役止まりを狙う弁護人からの入れ知恵かとせいぜい勘ぐられるだけの事である。

それでも死刑が現実化しつつあるのに気づき、漏らした「罪は重く極刑以外ないが、生きたい。悪人のまま終わりたくない」「自分に何ができるのか。チャンスが欲しい」などの言葉に、被告人の死への恐れと生へのもがきが見て取れる。

でももう遅いのである。もう許されないのである。

弥生さん(当時23)と夕夏ちゃん(同11ヶ月)こそ、よっぽど生きたかったのだ。その命を独断で無残に奪っておいて、なおここに至って生きていたいと言っても、それは到底通じる話じゃあるまい。自らに課せられた死を享受する事が、自分にできるせめてもの償いだと知るべきである。迫り来る死との葛藤をも含めて。

今こそ本村さんの言葉を心の底から噛みしめるがよい。「自分の命を取られることを初めて実感した時に、自分の犯した罪の重さを知る。被告は何とか人間の心を取り戻して死刑を受けて欲しい。悔い改めてもなお、命を落とさなければ償えない罪がある」

いまだ冷静に秩序を尊重する本村さんに頭が下がる。同時に、その胸の内の感情を推し量ると涙が出る。


 
スポンサーサイト
Number of Access
Since 25. Dec. 2001
Time Goes By ・・・
Day by Day ・・・
My Profile

Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

Wise Remarks
Recent Comments
データ取得中...
Search
Translation
PDF Exchanger

Weather Forecast

-天気予報コム- -FC2-
Game Corner

おまけ Space Invaders
developed by 遊ぶブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。