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40年間ありがとう‼️

近くの医療センターを担当していた営業時代から断続的に40年近く通った若松町の「とんかつ かどや」が先月末に閉店していた事を知った。そろそろまた食べに行こうかなと思っていた矢先の事で、それを知った瞬間はかなりの衝撃を受けた。

私の若かりしその頃と今も何一つ変わらない店構えと店内の設えは、このまま博物館入りしても良い、昭和という時代の雰囲気にどっぷり浸かれる素敵な空間だった。

ここのマスターの親戚にあの帝国ホテル総料理長だった村上シェフがいて、時々お店にも来ていたようだ。

また、村上シェフは料理の素材などにも大変厳しかったそうで、一族で外食したあるレストランの料理を一口食べた途端、ここはロクな素材を使っていないから食べない方が良いと言われた事もあるそうだ。

超一流ホテルの総料理長だった頃なので舌に相当な自信があったのだろうが、せっかく楽しく食事をしている時にそんな無粋を言われて皆んな困惑したと女将さんがこぼしていた。

近年は料理人のマスターとフロア係の女将さん、出前メインの息子さんの3人体制になったようだが、当時はマスターの他にも2人のコックさんがいて、カウンターの向こうに3人が颯爽と立って料理を作っていたのを思い出す。

その中の1人で、元プロ野球の江本にそっくり(ルパン三世似)のコックさんの顔は今でも覚えている。時が流れて、いつしか顔を見なくなった理由は知らないが、独立などそれぞれ別の道へ進んで行ったのかもしれない。

看板のとんかつは、いわゆる和風とんかつとは異なる。洋風カツレツと中間のような、衣からバターの香りと味が滲む独特の風味だった。和風とんかつだと思って初めて食べた時は正直違和感を覚えたものの、実は食べるたびにその味に病みつきになっていく自分を自覚しつつもあった。

ビジュアル的にも、傍らに添えられたキュウリとトマトとキャベツにかかっているオレンジ色のドレッシングと、その時にケチャップの赤色かドゥミグラスソースの茶色になるかはお任せのスパゲッティなどの色とりどりのコントラストも懐かしい時代そのままだった。

ご飯と豚汁的な味噌汁、そして自家製お新香もメインに負けないほどの美味しさで、食べ終わった時の満足感は私の中ではトップクラスだった。

あれから数十年の時の流れと、家族経営ゆえに時の流れと同じに歳を重ねた結果が、今回の閉店に至ってしまったのだろうか。それにしても、今持って他ではお目にかかれないあの味が終わってしまったのは重ね重ね残念至極である。

思い出と言いながら、その全てを過去形で語るしかできなくなった寂しさ。せめてもっと早く行っておけばという後悔に苛まれている。

長い間ご馳走様でした。そしてありがとうございました。 感謝


(追記)
10月18日、ザ・ドリフターズの仲本工事氏が横浜で車に撥ねられ、翌19日、急性硬膜下血腫で亡くなった。81歳。

「8時だョ❗️全員集合‼️」をリアルで観ていた世代としては、また一人ドリフのメンバーが居なくなってしまった事は残念極まりない。メンバー中一番の常識派で、他のメンバーにはない抜群の運動神経による体操技にはいつも驚かされた。決してこんな最後を迎える人ではないはずだったから人生は分からない。

天上の荒井注さん、いかりや長介さん、志村けんさん達も突然の早い合流に驚いているかもしれない。残った加トちゃんとブーさんも辛いだろう。合掌



食べ手に近づく絶品料理

飛行機の飛んでいない埼玉県の大宮から大阪まで3時間超、お尻の痛さを堪えつつ新幹線移動。福島の定宿ホテル阪神へチェックインした頃には21時半をとっくに回っていた。

同じホテルを予約していたY子と共に、これまたホテル近くの常連の焼鳥屋(カウンター席以外は原則自分で焼くので、正確には鳥焼き屋と呼ぶらしい)の「とり藤」へ今年最後の訪店をした。ここ福島は有数の鳥焼き屋激戦地であり、比較的小型の店が20数軒ひしめき合っている。街の雰囲気は大好きな下町風情一杯である。

その中にあって、こことり藤は大きめの店なので少人数なら予約なしでもはいれるので使用勝手が良い。さらに、大阪出身の同僚も絶賛するほど鳥刺しや鳥焼きのレベルが高い。だからお一人様の時でも気軽にカウンターに陣取れる。

このお店での私のリクエストはただひとつ。東京の焼鳥屋ではなかなか食べられない膝ナンコツ、通称「ゲンコツ焼き」だ。一人前15個くらいが焼かれ、タレや岩塩を付けて食べる。そのコリコリした歯応えが実に酒によく合う。まるで親のカタキのようにいつも二人前ずつ平らげている。

そんな客は珍しいのか、年に数回ほどの訪問頻度にも関わらずお店の人も覚えてくれていて「今日ナンコツ入ってますよ」と声を掛けてくれる。もちろん「嬉しいねぇ、じゃあ取りあえず二人前ね」と返す。いつもより遅い時間帯だったが、大好きな芋焼酎「赤兎馬」と共に今年最後のひと時を味わったのだった。

・・・・・・・

翌日の研修終了後は新快速にて京都。

ここでは、すでに京都会場で別領域の研修を終えた同僚S子が居残り、もう一人の同僚W子と3人で、かねてよりある企画を企んでいた。それはS子オススメの料理屋で京料理を堪能しようというものだった。と言っても高級割烹などではなく、先斗町の路地裏にある「与志屋」というお店。

人がすれ違うのがやっとというほど狭い石畳の小路が先斗町だ。その小路を松の木小唄などを口ずさみながら、ぶらりぶらりと歩いた中ほどだろうか、お店の看板が目に入った。待ち合わせの時間にはまだ少々余裕があったが、この日の京都は大阪よりも寒かったので、まあいいやと扉を開けた。

扉を開けたら、いきなりカウンターに座っているお客の背中が目の前に飛び込んで来た。思ったよりかなり狭い間取りだ。我々の席はカウンターの最奥に3つ空けてあったが、そこ以外、12人座れるカウンターと4人座れる小上がりはすでに満席だった。ほとんど地元の人のようなので、これだけでこのお店のレベルの高さが覗われた。

ラガーの大瓶を飲みつつ待つこと10分、2人揃って登場し宴会スタート。

京都と言えばナス。ナスは苦手の私だが、突き出しのナスの胡麻だれは別格で、全く問題なく美味しく頂けた。愛想の良いご主人が今日仕入れている食材と料理を芝居の口上よろしく一気にまくし立てる。まるで生きてるメニューだ。その中から刺身にヨコワ、ぐじの細切り、サバきずしをチョイス。それに白鹿のぬる燗を合わせた。刺身のクオリティは申し分ないが、盛り付けなどに気取りがない。だからリラックスして箸を伸ばせる。

続いて冬の京都定番のかぶら蒸しと雲子焼き。これまた目の前で調理され、京都らしい繊細な味付けだった。料理だけなら高級料亭レベルと言っていいほどなのだが、これらの料理にも妙な気取りがなく、だから気持ち良く口に運んではほっこりとさせられる。万願寺唐辛子焼きも大きくて味わいタップリ。

このお店の料理には、老舗の高級割烹のように食べ手が料理に近づかなくてはならないのではなく、料理が食べ手に近づいて来てくれるのだという印象を強く持った。これが町屋の料理屋の真骨頂なのだろう。ワイワイガヤガヤの中でも妙に落ち着くし、すこぶる居心地が良い。シメはアナゴとギンナン入りの釜めし、デザートは自家製という黒糖のアイスクリームだった。もちろんどれも美味、一同大満足だった。

今夜は男性1人と女性2人という編成だった事もあり、飲食とも通常レベルの量だった。メニューに価格が載ってないので若干不安だったものの、ビールに日本酒3、4合、料理延べ12品で@8000円。お店と料理のクオリティを考えれば、ごく妥当なお代だろう。

この先斗町という狭い界隈は、京都に疎い私が知る数少ない飲食店街だ。ここでは過去も現在も何か新しい発見や驚きをもたらしてくれる。そして吹く風は必ず優しいのである。





女子会に紛れ込んだOYAJI

怒涛の焼酎2本飲みと歌いまくりの翌日は、さすがに身も心もグッタリ。

昨日は夜まで何も食べずに時折昼寝しながら体力の回復を待つしかなかった。こんなシンドい思いをするくらいなら、金輪際酒なんかヤメてやる! と一瞬頭をよぎるのだが、いざ復活してしまえばそんなのどこへやら。こりゃ長生きしないな。

二夜明けて無事復活! 中一日の休養で出掛けたのは、BMWメタボ会メンバーのポリペスさん主催「秘蔵酒とイタリアンと昭和限定カラオケ大会」。

例によって「BELLA VITA」へ集合なのだが、この日の集合時間は飲み会にしてはいささか早い時間帯の15:00.まさか午後5時の間違いじゃないかと恐る恐るドアを開けたら、ポリペスさんとお友達2人(ソムリエールと介護福祉士という珍しい取り合わせ)が既に到着していた。集合時間は間違いなかった。とすると、プログラムでは19:00までここで飲み続ける事になる。大丈夫か、オレ?

そんな心配をよそに、次々と参加表明したメンバーが到着。だが、先日の会でご一緒したみーさんも含めて、そのいずれもが女性だったのである! たちまち私の周りは6人の女性で満たされた。最後にやっと一人の男性が来たけど、彼は一番スミの席に座ったモンだからほぼいないのと一緒。これじゃまるで女子会じゃないの。ホントに大丈夫か、オレ?

この日のための私の準備としては、恒例のデジイチとせっかくの美酒を飲むのに失礼がないよう、指宿に行った際に購入していた薩摩ガラス工芸品の酒器を持参した。そこそこ見栄えがいいので重宝している。

さて、今回のお酒の目玉は「十四代 無濾過 純吟」のはずだったのだが、アペリティフ代わりに飲んだ茨城の「来福 純吟 愛山」がすこぶる秀逸で、しつこいくらい華やかな十四代とまるで正反対に、酒が余計な主張を一切しない実に爽やかな飲み口だった。これなら食中酒としてもイケる。たちまちメンバーの一番人気となった。

さらに、この酒に使われている花酵母と呼ばれる「ツルバラ酵母」は、ポリペスさんの大学で培養されたオリジナル酵母というから面白い。日本全国には数千の日本酒の銘柄があり、50年以上生きててもまだまだ飲み尽くせない。それゆえ思わぬ所でこんな出会いがあるから吟醸酒の世界は楽しいのである。

さらに別の酵母で醸した銘柄ラベル無しの酒は、今度は来福よりもさらっとして、個性を残しながらもさらにドライ系に振れた味わいで、人によってはこちらの方がより好みかもしれない。これはお土産としても貰う事ができたので、冷蔵庫で半年くらい寝かせてみようと思っている。さらに円熟味が出て来る事を期待して。

料理はシェフさーのさん自慢の、岩手プラチナポークを藁で蒸し焼きにしたスペシャリテが本日の目玉。この料理は先日もいただいたが、この日も大満足の一皿となった。それに加えて、日本酒の肴用に味噌を使ったパテも吟醸酒と見事にマリアージュ! 実はパテがこれほど美味いモノと知ったのは初めてと言っていい。他にもピザとお好み焼きの相の子料理や羊肉とインゲンのソテーなども勢揃い!

ここまで来ると、ポリペスさんが気を利かせて用意してくれた焼酎の名品「森伊蔵」もあまり減らなかった。せっかくなので、半分残った一升瓶を担いでカラオケボックスに向かう事にした。

・・・・・・・

カラオケこそ女子会の真骨頂という凄まじい盛り上がり!

私以外の貴重な男性メンバーM君も一次会でお帰りになったようで、ここで私は完全に「間違って紛れ込んじまったOYAJI状態」になっていた。考えてみれば、女性5人に囲まれてのカラオケボックスなんて人生初体験だわ。歌だっていつしか昭和限定解除になっちゃうし。もはやこの勢いは誰にも止められませんよ!

15:00から始まった飲み会はすでに日付変更線を越えようとしていた。試合時間は9時間を超えただろうか。やっとお嬢様方のエネルギーも発散し終えたようで、半ばグッタリしつつも再会を約して笑顔のお開きとなった。でも実は、飲み会もカラオケも非日常が十分味わえたのでとても楽しかったのだ。

一夜明けて出社した私、仕事始めはすかさずアイソトニック飲料ガブ飲みから始まったのは言うまでもない。




第1回「秘蔵酒とイタリアンと昭和限定カラオケ大会」フォトギャラリー by mixi
(ノーモザイクにつきマイミクまでの限定公開です)




今宵は鮨とイタリアン・ナイト

新宿御苑前の美味しいリストランテ、と言うかトラットリアと呼んだ方が似合ってる「BELLA VITA」。BMWメタボ会に入会後の新年会で初めて訪れたのが今年の1月。それ以来、我が家の外食処の一つとして定着している。

日頃から企画モノが豊富なこの店から、先日「握り鮨と吟醸酒とイタリアン」みたいなちょっと面白そうな話が舞い込んだ。なんでも、さすらいのすし職人を招いて握り鮨とそれに合う吟醸酒を提供しようというもの。もちろん、オプションのアンティパスタなども用意されるという。

鮨を食べながら吟醸酒を飲み、その後はイタリアンとワインも楽しめる。こんなおいしいコマセに寄って来ない魚はいないだろう。いたいけな小魚のような私は見事にコマセに引き寄せられ、速攻で参加の名乗りを上げてしまったのだった。

スタート時刻の18時を意識しつつ、カミさん共々店に到着。だが、その時点で客は我々が口開け。取りあえず奥のテーブルに横並びに座り、ビールを飲みながらメタボ会メンバーでもあるシェフのさーのさんとクルマ談義。だが、肝心のすし職人さんの姿が見えない。17時に来る事になっていた職人さんが店に来たのは、何と18時15分過ぎの事だった。さーのさん、ちょっぴりおかんむり。

やがて私と同年代と思しき大人の雰囲気の女性が一人来店し、我々のテーブルの隣りに座った。さーのさんとの会話から、彼女はこの店の常連だと判ったが、我々とは初対面だったのでしばらく会話もなかった。その後、次々と来店したお客は彼女の知り合いらしく、いつしかその場の全員で話が回るようになった。

メタボ会のメンバー、みーさんと彼女の娘さんが我々の対面に座り、この時点でやっと職人さんの握りの準備が整ったようで、マグロのカルビ焼きと共に、今季最終物というコハダの新子とマグロの赤身が2カンずつ、塩とニキリに分かれたアナゴ一本握りの計6カンが提供された。島根の吟醸酒と共にそれを味わい、後はさーのさんお勧めの岩手の銘柄豚の藁焼きやパスタを肴にワイン三昧。

途中で、Studie横浜にてよからぬモディをして来たらしいかんたろう&ふろりんさんご夫妻も我々の横に合流し、これで今夜のオールスターキャストが揃った。すでにある程度アルコールが回っていた我々のテーブルは、全く支障なく話が楽しく弾んで行ったのだった。

そんな中、常連の彼女(F子さんとしておこう)が今夜一人だけで来た訳が判った。

長時間フライトで帰国したご主人が急性肺血栓塞栓症で入院し、血栓溶解剤とヘパリン、ワーファリンによる抗凝固療法を行なっていると言うではないか! 

そんな状況を淡々と話すF子さんの口調から、やたらそのあたりに詳しい人だなと思っていたら、何と彼女の勤めている会社は私と同じ業界で、あろう事か、多くの分野で競合しているライバル会社だったのであ~る!

この業界は結構狭いので、お互いの会社に転職したりされたりした同僚などもかなりいる事も判り、一気に親密度が増したのは言うまでもない。

そんな二人の専門用語を交えたやりとりの内容は、医療業界にいるカミさん以外の他の3名はほとんど理解できなかったのは当然だ。もしもこんな話に興味を覚えたら、医師でも看護師でも薬剤師でもいいから医療分野を目指しなさいと、みーさんの高校生の娘さんに言っておいた。こりゃ将来楽しみである。

18時から始まった宴が23時過ぎに差し掛かるまでは、まさにあっという間だった。さすがに長居し過ぎたと感じ、残っていたかんたろうさんご夫妻とF子さんとさーのさんで最後のダベリを楽しんで店を後にした。明日が休日で良かったわ。

外はすでに、半袖じゃなくてOKだったと思える涼しさを感じた初秋の夜更けだった。

この後のメタボ会のイベントとしては、月曜日にはさーのさん主催の「平日ガラガラの箱根ドライブツアー(通称ガラ箱。決してガラの悪い車が箱根で暴れるドライブツアーではない)」、来月2日にはgateさん主催の「第2回Team TAMAツーリング in 奥多摩」と、たまたま同日開催になっちゃったポリペスさん主催の「秘蔵酒とイタリアンと昭和限定カラオケ大会」がある。

全部にはもちろん参加できない。やっぱ私らしく秘蔵酒とカラオケの会あたりかな。





盛岡の新定番出現!

超ノロノロ台風12号との勝負となった1泊2日の盛岡出張だったが、幸い行きも帰りも新幹線は順調に走り、雨もほとんど降られなかったからヒキの強さはまだ健在らしい。

行きの駅弁は例によって「福島牛 のり弁」に決め打ちしているのだが、東京駅のいつもの弁当屋に見当たらない。製造元のホームページには載っていたけれど、一連の出荷停止のアオリだったのか? しかたがないので牛丼弁当のような「B級グルメ 牛バラ弁当」にしたが、これ山形の駅弁だった。

今回の出張の目的は、専門営業部隊の中で現在最も元気のある北海道・東北エリアのメンバー達によるエリア会議のオブザーブだった。営業部隊から最近マーケティングへ異動したNと一緒にアクションプランのヒントとなる現場の生の声や課題などを収集しようというものだ。

メンバー総勢12名のうち3名は、ついこの前まで神戸で研修をしたメンバーで、彼らを含めた異動者の歓迎会が企画されていた。開催時間まで2時間近く余裕があったので、Nと別の店で一杯やってから行こうという目論んでいた。

盛岡と言えば、現在日本で一番美しい刺身と勝手に認定している「番屋 ながさわ」が定番だったが、部署の同僚たちが勧めてくれたもう一軒の方になぜかソソられるものがあったので、今回はそちらを予約してみた。

その店とは「網玄」と言い、ご主人は元我々の業界にいた人だという。

料理の写真を見ていて、まずはサンマの刺身に惹きつけられた。まるでフグ刺しのように薄く引かれた刺身が丸い皿に円を描いている。これが美味くないワケがないじゃないか! 小骨が苦手な私でも全く問題ナシ。こういうハイレベルな刺身は日本酒と合わせなければ失礼である。もちろん岩手の酒をチョイス(宮城と福島の酒は無かった、残念!)。

続いて目が釘付けになったのが「自家製イカの塩辛」。なんとイカの刺身と肝をその場で合わせているじゃないの! こりゃ~、鮨屋の自家製よりも新鮮だわ。肝はもちろん美味さの保障と言っていい黄土色。もちろん一人1つずつ注文。自分のペースでゆっくり日本酒と共に味わうためである。極楽、極楽。

もはや歓迎会の店なんてどうでもよくなってきた。出来れば連中をここに呼んで、この店で歓迎会をやってやりたいとさえ。もちろんそうはいかないので、打ち止めとしてご主人オススメの「大間のマグロ」ならぬ「大間のモズク」と「活マツブ貝の刺身」を注文。ここでデキ上がっちゃったらシャレにならんので、日本酒も最後の一杯とした。

いやぁ~、大正解だったわ! これからはこの店に決~めた! まだまだ食べたいメニューがワンサカあるし!

ご主人にしっかり名刺を渡し、再訪を約して歓迎会場へと移動。ここでは飲み放題設定だったのでひたすらイモ焼酎ロックを注入。話も弾んでやがてお開きに。誰からというわけではなかった(私からだったカモ?)が、歌を歌いたいという事でオバちゃんママのカラオケスナックへ。ここでカロリー消費をしてシメのラーメンへ…。

最近このパターン多いな。一番やっちゃいけないコースだというのは分かっちゃいるんだけどネェ…。





結局飲んで食って…

神戸での研修も明日の修了アセスメントで千秋楽を迎える。中途入社2名と異動者10名の受講者とは、連日食事を共にして来たが、特に宴会部長のKは相変わらず元気が良くハイテンションだ。

研修前日の夜、懇親会場探しを兼ねて研修パートナーのI子とホテル付近の店を偵察した。ここポートアイランドは阪神淡路大震災の時に液状化を来たしたエリアである。その後遺症かどうかは知らないが、ホテルの周りには飲食店がほとんど見当たらないのだ。

少し歩いた先に団地のような細長いマンションの1階にテナントスペースがあったが、歯抜け状態でやってる店はわずか4軒という有様。その先の「ダイエーグルメシティ」に至っては、同じく団地のようなマンション1階に入っているスーパーのような小規模のダイエーとファミレスが1軒あっただけ。おいおい、これのどこがグルメシティだ?

・・・・・・・

しょうがないから歯抜け飲食店街の1軒の居酒屋「にくてんや」に入り、食事をしながら焼酎を飲んでいた。この店を選んだのは、7時前というこの時間に客が入っていた唯一の店だったからである。それでも料理の当たり外れが少なく、まさに地元密着型の居酒屋という印象だった。

飲み始めてだいぶ経ってから声を掛けて来るOYAJIがいたので振り返ると、たまたまこの店を覗いた北海道のMだった。さらにその後、部署のキャンプメンバーでもあるNも来た。そもそもこんな店で会う事自体、いかにここいらに店が少ないかという事に他ならないのだが、飲み会はこのまま延長戦に突入した。

次の晩、ホテルのシャトルバスに乗って三宮へ。8名が連れ立って向かったのは研修ツアーの際によく行った生田神社近くの鮮魚系の居酒屋「やいもん」。この店の特徴は、その日仕入れた魚を木桶に並べたものを見せに来るので、食べたい魚とその調理法を指定して料理してもらうというもの。もちろん魚の質も良い。

我々の方も人数がそこそこいるので強気である。生ノドグロを塩焼きで、キンキと金目をそれぞれ煮付けでゲット。さらに刺し盛りと地鶏のタタキなどあれやこれやとオーダーし、もともと地声のデカい我々、普段は静かな店の雰囲気を見事にブチ壊しつつ宴会は盛り上がったのだった。これには隣りに来た家族連れの客も早々に退散せざるを得なかった。めんご

そしていよいよ全員参加の懇親会の晩がやって来た。

本命視していた三宮の人気焼肉屋は本店、別館とも既に予約で一杯だったので断念。メンドくさいので歯抜け飲食街にある焼肉屋「牛太郎」に14名で予約を取った。でもこの店はネットでの評価はそこそこ、ウエートレスの女の子が芸能人アイドル顔で愛想も良かったのもラッキーだった。

まず目に入ったのはユッケの存在! 今やユッケはレアアイテムである。それに塩タン、カルビ、うちハラミ、レバー、テッチャン、アカセンなど例によって片っぱしから注文し、なくなれば即追加の繰り返し。酒も生マッコリを甕単位で空けて行く。これがいい具合に発酵していて、口に含むとプチプチ弾けてGood! もはやどれくらい飲んだか誰も分からなくなった。まぁ、マッコリって乳酸菌飲料だから身体にゃ良いか。

さらにコンビニで酒とツマミを買い込んで宴会部長Kの部屋で二次会。相変わらず声がデカい。案の定、しばらくしたら隣の客が壁を叩いて抗議したのでもはやこれまで。

この怒涛の3連チャン後の今朝、ついに腹具合に変調が! 乳酸菌の働きで便通は良好なのだが、アルコールの連日投与で皆揃って赤ら顔。おまけに腹がシクシク痛くなって来た。まさかユッケのせいではあるまいが、さすがに今夜は自重する事にした。だって明日はぬけぬけと「自分にご褒美~!」とのたまったI子の希望で、神戸牛ステーキのディナーに行くから。

ああ、また諭吉が飛んでいく~!






気分はワイン・インポーター

車がないのをいい事に、休養を兼ねておとなしくしているこの休日。

先月、研修ツアーの移動中の息抜きにと購入した「おうち飲みワイン100本勝負」(山本昭彦・著)は面白かった。3000円以下の低価格ワインを1ページに1本ずつ、ついつい飲みたくなるようなコラムと共に掲載してあるから、興味を惹かれた1本のページは端を織り込んでいった。その数は軽く20本を超えていた。

実は我が家では、この本を読む前からもネットでCPの高いテーブルワインを見つけては買っていた。その中でリピート率ダントツ1位なのが「エストラテゴ レアル」の赤である。実売価格1200円以下のこの1本で、私はスペインワインの魅力に取り憑かれてしまった。スペインワイン=シグロというステレオタイプの図式は、とっくに過去のものだったのである。

いつぞや、吟醸酒を熟成させようとして大失敗した自宅のワインセラーには、今では本来の住人であるワインが納まっている。ワイン(特に赤)は他の酒とは違って、不思議な事に飲んで食った翌日の体重増加に殆ど影響しないという、私にとって大変都合の良い経験を何度もしているため、家の夕食でイタリアンなどの洋食系の時には進んで飲むようにしている。もちろん外で飲む場合でもできるだけ低価格の高CPワインを選ぶようにしている。

本の最後に載っている良質のワインショップには、我が家の近くにあるバーも開いている酒屋もあってビックリしたが、ここは当然震災被災地のショップをチョイスしようではないか。

岩手県にある「みちのく岩手のワイン屋 竹澤」と福島県にある「HONEST TERROIR」。ところがショップのサイトでは、見るもの見るもの「在庫切れ」の文字ばかり。ネットショップであれ、まだまだ震災の影響が残っているのだろうか。品切れなら買うことは出来ないので諦めざるを得ない。ぜひ捲土重来を期してほしい。

仕方なく欲しい銘柄から検索した。

まずは白ワインが好きなカミさんのご機嫌を取るために、初夏の薫風のような味わいというオーストラリア・ハンターバレーの「ブロークンウッド セミヨン 2009」2750円。
赤ワインは、スペインの三ツ星レストランのハウスワインにもなっているという「ボデガス・イザディ クリアンサ 2005」2500円。
イタリア・バローロの偉大な生産者であるコンテルノが醸す「アルド・コンテルノ ランゲ・ドルチェット マサンテ 2009」2350円。
別名「キコリのシラーズ」と呼ばれるオーストラリア・バロッサバレーの「トルブレック ウッドカッターズ シラーズ 2009(AUS)」2250円の3本である。
iwine japan」という初めて使うネットショップだった。

お次はいつもの「タカムラ ワインハウス」。ここは実にいろいろな高CPワインを提案し続けているショップである。

まずは大好きなピノ・ノワールで、ブルゴーニュ以外ではここだといわれるニュージーランド北島の「テ・テラ マーティンボロー・ヴィンヤード 2009」2415円。
ボルドーのグランクリュ的な怪物ワインと誉れ高い「シャトー・テシエ 2008」3024円。
高価なボルドーを薄いと言わしめたチリカベの雄「モンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニヨン 2008」2089円。
イタリア・トスカーナの名門レ・マッキオーレの入門編という「ボルゲリ・ロッソ レ・マッキオーレ 2007」2793円。
最後は、トップクラスのエルミタージュを髣髴とさせるスペイン・バルデオラスの「ガバ・ド・シル テルモ・ロドリゲス 2008」1680円となった。

あくまで低価格ながら、それ以上の感動を与えてくれるワインとの出会いが今から楽しみである。

これでオーダー完了。ワインセラーには4本置いてある。それにiwine japanに4本、タカムラに5本オーダー。

・・・ん? ・・・全部で ・・・13本? ・・・あれれ、うっかり13本になっちまったか。ワインセラーは12本入りだから1本余っちゃうじゃないの! 

まあいい、届いた中から1本をその日のうちに飲んじゃえばノープロブレムだわな。





栄枯盛衰、大阪。

地獄の研修5連チャンが始まった。

それでもその初日の今日、大阪天満の研修会場には2つの研修が並行して行われていた。という事で、本日の夕食は4人のトレーナー+他部署トレーナーの計5人で天満駅前の焼き肉屋に集った。ところがこの店は、かなり昔から研修のたび毎に通い慣れた焼肉屋ではなかったのである。

通い慣れた焼肉屋は、いつの間にか焼肉とは真逆の魚介料理屋へと変身していたではないか! 通りに出て呼び込みをしていた女将の姿も見えない。で、今回来店した競合店の焼肉屋の女将に訊いてみたら、どうやらちょっと前に火事(ボヤかもしれないけど)を出して閉店に追い込まれたという。屋号こそ同じだが、オーナー(線路下なのでJRから借りている店舗らしい)が同じかどうかは不明。

よって、このエリアで残った焼き肉屋は狭い通りを挟んだこの店だけとなり、我々6名は必然的にその店に入って行くのみだったというワケだ。

断わっておくが、ここは天満であって全国的に名高い焼肉の聖地である鶴橋ではない。でも今まで訪れる事がなかったこの店のテッチャンも、閉店した店同様に実に美味だったのは良かった。もちろん、その他のホルモン類や焼肉も高レベルだった。ただ、時節柄「ロシアンルーレット・ユッケ」でもOKという意気込みで臨んだユッケは、風評被害もあって出していないとの事。本場のプライドからすれば、ここでメゲてどうすると言ってみたところで、こればかりはどうしようもない。

・・・・・・・

そんな状況でも集まった男女5人は、真露のマッコリと共にあれやこれやの焼肉をたらふく堪能した。シメのカルビクッパも平らげて最後の会計も終わり、やがてそれぞれのホテルへと散っていったのだが、私だけは前日のホテルとは違う定宿(ホテル阪神)へ移動するため、大きな荷物を抱えてタクシーへ飛び乗った。

去年の秋、ホテル阪神近くのお気に入りの焼鳥屋の女将が「今年いっぱいで店を閉めちゃおかな…」と呟いた事を真に受けて、もはやその焼鳥屋は無くなってしまったと同僚達に吹聴していた手前、それを実際に確認したいと思った。天満の焼肉屋でしこたまマッコリを飲んだにも関わらず、その店の場所に足を運んでみた。

何とその焼鳥屋はしっかり営業しているではないか! 女将がいたのでそれとなく訊いてみたところ、あれは冗談ともボヤキとも言えずに呟いたのだと。でも半分は本気だったとも。たまに来る出張族でしかない私がどう協力できるかはハナから知れてはいるが、私のとってこの店の存在意義は決して小さくないという事を精一杯訴えた。

東京ではなかなか巡り会えない「膝ナンコツ」がこの店にはある。ナンコツと言ったって、よくあるヤゲン(胸ナンコツ)はお断りだ。そんな事もこの店に私を通わせる大きな理由だったのだが、今日は膝ナンコツを仕入れていないと言う。膝ナンコツを大阪の客が硬くて食べられないと言うからだそうだ。

それを聞いた私は、仮にも食い倒れの街にいる大阪人たるもの、いくらなんでもそりゃないだろと思わず叫んでいた。

結局、次回の訪問前日までに連絡さえすれば、きちんと膝ナンコツを仕入れて貰えるとの確約を女将と交わせたのは幸いだった。これでこの店をスポイルせざるを得なくなる理由を回避する事ができる。

・・・・・・

しかし、長くやっていたはずの天満の焼肉屋と言い、焼鳥屋ひしめく福島の店と言い、味と値段にうるさい大阪人にダメ出しされたワケでもないのに、それぞれの理由はともかくとして栄枯盛衰の図を描かざるを得ないという現実を思う時、改めてこの食い倒れの地の厳しさを感じずにはいられない。

願わくば、今後ともこれらの店が元気に存在して、たまに寄せてもらう我々に人懐っこい愛嬌を振りまいてくれる事を願わずにはいられない。

今夜はちょいとボヤキだったかな。





フレンチ経由イタリアンな日

経済を回して、少しでも復興支援をしよう! の第3弾は、ちょうどカミさんの誕生日だった昨日、新宿御苑の近くにあるイタリアンレストラン「BELLA VITA」でやってみた。

実はその昼、ウチの部署のグータラK君提案のヘンテコ企画「部長殿とちょっとリッチなランチを食べるお誕生会」の第1回で、私を含めた1月~3月生まれ6人が揃ってフレンチのランチコース(3皿構成でメインはリブロースステーキ)を食し、私だけは続く夜にイタリアンというハードな日だったのである。ま、たまたま日にちが重なっちまったのだから、どうにもしょうがないわな。会場のフレンチビストロ「ダルテミス」も結構人気の店で、ランチコースは2500円だったもののCP感は決して悪くなかった。

・・・・・・・

頃合いを見計らって退社し、地下鉄に乗ったら偶然にもそこに息子とカミさんがいた。駅を降りて店に向かったのだが、まず目の前の新宿通りを横断するというルートを失念していて、まるっきり反対側のゾーンを徘徊してしまうというミステーク。ま、間違えた自分のせいもあるし、まだ腹が減ってないしで、ひたすら笑ってごまかすのみ。

店に着いて席に通されるとさっそく、クーポン特典の一つである「シェフのうんちく」タイム。このシェフこそ、BMWメタボの会メンバーでもあるベッラさんだ。ウワサによれば「羊の皮をかぶった狼」ならぬ「シェフの皮をかぶった暴走族」とも。だが彼の料理のウデは新年会で確認済みなので心配無用。グラスビール片手にしばし歓談。

今夜はメニューなどいらない全編おまかせだ。前菜としてキッシュ、ホタルイカのオリーブオイル炒め、珍しいのれそれのオリーブオイル炒めニンニク風味(正式な料理名は知らない)の盛り合わせが登場したところでワインボトルへ。魚介料理でも赤が好きな我々、まずは果実味タップリのライトボディを勧められ、イタリアワインによくある土臭さも無く、その飲みやすさを存分に堪能!

次の皿は、時節柄キャンセルが相次ぐ伊豆の旅館が仕入れを断念した魚介をベッラさんが男気で買った中から、香ばしく焼かれた黒鯛を中央に据え、ベッラさん自信の山梨のほうれん草を取り合わせた一品。これがまたワインをターボ全開で進ませる。 ・・・あれれ、いつの間にか息子の前にもワイングラスが。

今夜のメインは、当分手に入らないだろうという岩手県のブランドポークのステーキ。それにローストした大根とズッキーニなどが添えられており、それぞれが出色で絶妙のハーモニーを醸す。ここまで来ると、この店の料理は一種の魔物と呼んでもいいかもしれない。またまたワインが進み、いつもなら二人で1本あれば十分なのにあっという間に2本目突入。今度はややどっしり感が味わえるロッソだった。

さらにパスタが二皿。一皿目はアンチョビソース、二皿目はラグーソースで息子の分は大盛りにしてくれた。これで腹の方は全員グウの音も出ないほど満たされ、昼にたっぷりフレンチを食べたはずの私も、そんな事は全く関係ナシに完食していた。でも、まだこれで終わらない。

トドメはドルチェの5種盛り! カミさんのプレートに描かれたベッラさんお手製のバースデー・メッセージが嬉しい。エスプレッソの香ばしく苦い味で口の中をリフレッシュし、今度こそフィニッシュ! ベッラさんとのBMW談義も一段落したところでごちそうさま~! 3人でビールやワインボトル2本込みで2万3千円、これまたCP感抜群だった。そこそこ経済も回せたし。

「せめて2ヶ月にいっぺんは皆で来たいわね」とは財務省のカミさん。息子と私はうなづくばかり。

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無事に定年を迎え、本日で最終出社となったYさんが我々のフロアに挨拶に来た。

思い起こせばおよそ10年前、私が埼玉の営業管理職から学術管理職で名古屋へ転勤になった頃、同じ学術管理職で札幌支店にいたYさんとお付き合いが始まった。Yさんは私の大学の先輩でもあり、オヤジギャグが得意な文字通りユカイなOYAJIだ。幸い、経済的にゆとりがあるようで、人生の第2ステージはまだ決めていないらしい。

それでも、まだまだ全然現役を張れるのにも関わらず、会社規定だからと退かなければならない定年制度って、やっぱり理解し難いわな。せめて65歳定年制くらいは一日でも早く導入すべきだ。そうしないと有能なベテランのマンパワーがいたずらに減っていくだけである。だからと言って、代わりに若い人材がそうカンタンに育っていくとも思えない。

Y先輩、これからの人生も「Flore Pharmacia!」でいきましょう! いつまでもお元気で!





Save the 三陸の会

3年前に会社の近くでオープンしたオイスター・バー「COVO」。最近ランチを復活させたというメールが届き、かなり久しぶりだったけど訪れた。

マダムの話によれば、この店の牡蠣の仕入れ先のメインは三陸だったため、今回の大震災により当然支障を来たしていて、種類も量も激減していると言う。港に押し寄せたあのドス黒い津波を見れば、養殖カキは壊滅的被害を受けただろうとは容易に想像がつく。店も地震前までの賑わいはなくなったと寂しげだ。

義を見てせざるは勇なきなり! 

ならば客単価の高い我々が、腹一杯生牡蠣を食べて飲んで経済を回せば、回りまわって三陸のタメになるじゃないか! ただせさえこれから旬を迎える日本一の「閖上(ゆりあげ)の赤貝」も食べられるチャンスは当分来ないと思えば、今こそ決起の時である。生牡蠣以外の料理が40%OFFというキャンペーンにも後押しされ、さっそく同僚に声を掛けたら5名が集まった。

事前に予約してもらえればそれに応じて仕入れもしやすいというマダムの言葉に応じて、一昨日予約の電話をしたら、電話からは意外に男性の声。

「事前に予約すれば新鮮な牡蠣を仕入れておいていただけると言う事で、明日の予約を入れたいんですが・・・」
「いやぁ、こんな時期だから仕入れは不透明です。予約されたからって仕入れられるというものではないんですよ」
あれれ? マダムの話とチト違う。もしかしてこちらが聞き違えたのかな。

「それと、定番の鯛ご飯をシメにいただけたらと・・・」
「いやぁ、それも仕入れが見えないので、入るかどうか分からないです」
あれれ? 鯛ご飯用の小型の鯛って三陸産だったの? でもさすがに鯛の産地は別でしょうが。

「じゃあ、入ったらという事で結構ですので・・・」
「あ、いや、・・・やっぱりダメです。入りません」
おいおい! ちょっとキレかけたが気持ちを持ち直し、後は淡々と予約を完了した。

が、予約者名を「フルネーム」で要求されたのは驚いた。おたく、いつからグランメゾンにでもなったっての? マダムだったらお互いの顔も知れてるという事もあって、こんな事は言われないのに。と言うより、予約でフルネームを要求される店なんてこの辺じゃ知らんわ。こちらの口調から常連だとも気付いてもらえなかったってコト?

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一昨日と違って晴れたので、当分見納めになるかもしれない三陸カキを激写しようとデジイチ持参で出社。地震のため研修スケジュールなどが一斉に延期になったため、日中は結構ゆとりある業務時間を過ごし、いよいよ夕刻、参加者が打ち揃って店へと向かったのだった。

店に着いて、いつものようにマダムが出迎えてくれたのにはちょっと安心した。

だが、出された生牡蠣リストには三重県の的矢を始めとして、鳥取、瀬戸内、長崎など西の産地のものばかりだった。やはり心配した通り、三陸産は全く入らないそうだ。これじゃ「Save the 三陸」じゃなくて「Save the COVO」になってしまった。でも今夜の客は4、5組入ったから賑わいはそこそこだった。

生牡蠣は3種類を@1ヶずつ、後はシーフード系の料理を思いつくまま注文し、生ビール、白ワインボトル、赤ワインボトル×2と一気呵成に飲み食い、シメは海老と渡り蟹のパスタでフィニッシュ! 客単価は否が応にも上がったぞ。

3年前の2月に最初に訪れたの時のエントリ「カキ食えば、カネが要るなり」と同様、料理のクオリティは変わっていなかったので一同大満足だった。今回は5名で3万6千円、@7200円ほど経済活性化に貢献した。

その後、同僚Oと二人で二次会みたいなノリでいつもの駅前の中華店へ。夜になると不思議と美味しくなる餃子などをツマミながら紹興酒ロック片手にウダウダ。

よせばいいのに、これをやっちまうから次の日の体重計の針が大きく弾けちゃうんだよな…。






今のうちにプチリッチの晩餐

昨日の中途入社者研修で今年一年の研修トレーナー業務が終わった。ヤレヤレお疲れと席に戻り、ふと来年のカレンダーを見て唖然! 書き込んでいた予定のほとんどが研修トレーナー業務で、実に13日に及んでいた。1月の実勤日数が18日なので、デスクワークはわずか5日となる。しかも今回も旅から旅の連続である。

来年の事を言うと鬼が嗤うが、今年以上に月日が早く流れていきそうな予感がしている。いや、決して歳のせいだというワケじゃなく。

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今週末に息子が冬休みで帰って来るというので、その前にプチリッチな晩メシを食っておこうと、カミさんと店を探した。ジャンルは、最近よく食べてるイタリアン以外で、息子に食わせるにゃチトもったいないランクの店という事で、天ぷら専門店にした。

私もカミさんも天ぷらは大好物で、いつもならコストパフォーマンスの点で「つな八」あたりの店で十分満足している。ちょっといいコースでそこそこ飲んでも@5000円程度だ。さりとて@2万円レベルの銀座や赤坂の超高級店にはハナから足を向けようとも思わない。とても自腹で食すべき代物じゃないからである。

リーズナブルな店よりも上で、できればこじんまりとした落ち着ける専門店。で、ネットで選んだ店が曙橋にある「てんぷら 荘司」だった。アテにはならないネットの口コミ評価でもまずまずの評価、ご主人は日本料理を修業した方で、天ぷらコースの合間に日本料理も供されるというところが面白いと思い、さっそく7000円コースを予約した。

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その店は老舗の天ぷら屋という風情ではなく、カウンター中心のモダンな設えの店だった。

店主は思ったよりも若く、ネットによれば早稲田の割烹料理店で修業した後に独立したそうだ。夫婦でやってるこじんまりとした専門店というシチュエーションはこちらのニーズにもバッチリ、いやが応にも期待が膨らむってなモンである。

天ぷらは活き車海老から始まった。ネットでは海老の頭は出ないと言っていたが、この日はちゃんと出た。続いて肉厚のドンコ。椎茸が苦手な私でも食べられたくらい、椎茸独特のニオイも無くジューシーな旨味だけが味わえた。その後に出されたシメ鯖の燻製がこれまた絶品。シメ鯖からではなく、まるで生鯖からスモークしたかのような新鮮な味わいだった。これじゃ黙ってても酒が進むわな。

この後、天ぷらは熱々の白子、秋田県産の里芋、平貝、間にホウボウと蕪の炊き合わせを挟んで登場したのは、何と身だけで10cmオーバーのメゴチだ。これは東京湾の釣り船でさんざんメゴチを釣った私でもお目にかかった事のない大きさだった。その身の何ともふくよかな事! やっぱり天ぷらの白身はキスよりも断然メゴチだと思っている私は正解だった。

そして桜海老のかき揚げと続き、シメは金目鯛の炊き込みご飯、デザートと続いた。男の私でも、これなら満足しないワケがない。おかげで冷酒とぬる燗を五合近く飲んでしまった。

その後、女将に勧められるままに正月用のおせち料理と言いながらもその実ほとんど酒の肴という、何とも嬉しいおせち重箱の予約もしてしまい、夫婦とも大満足の晩餐だった。これなら会社の飲み友達を連れて来ても十二分にイケる店だと思えた。大人の雰囲気の天ぷら最高!

ま、懸命に探せばコストパフォーマンスに優れた良い店がまだまだ発掘できるのも大都会のメリットなのかもしれない。






とりあえず元気です

国会議員票こそ412ポイントvs400ポイントと僅差だったものの、地方議員票と党員・サポーター票でダブルスコア以上の大差をつけ、菅直人氏が小沢一郎氏を破って民主党代表に再選された。同時に日本国首相は変わらぬままという事に相成ったのだが、これで良かったのか否かはそう遠くない未来にはっきりするだろう。

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そんな速報が飛び交っていた昨日の夜、先週までの猛暑がウソのようにめっきり過ごしやすくなった福岡からレールスターに乗って2時間、我々は岡山の地に降り立った。時刻はすでに20時。そのまま荷物共々、前もって予約しておいた居酒屋へと向かった。岡山の夜も暑苦しさは感じなかった。

さて、この居酒屋「黒ひげ」は、駅から車で5分くらいにある磨屋町(とぎやちょう)というエリアにある。地元の人に大人気の店で、予約しないとまず入れないとは、ここを紹介してくれた前所長Sさんの弁。

我々が予約した時間は20時半だったが、店に着いたのは15分前だった。近辺の店は混んでいそうには見えなかったが、この店だけは違った。開けっ放しのドアの向こうの店内には客がギッシリ! 何組もの飛び込み客が満席で断られ、予約した我々すら外でしばらく待たされた程だった。

大賑わいのテーブル席の奥にあるカウンターの端っこに並んで座る。口ヒゲを生やしているけど愛想のいい大将がこの店名の由来か。手書きのメニューを見ると、どうやらこの店の得意技は魚介類と鶏料理らしい。さっそく、生ビールと共に鰆と鯵の刺身を盛り込んだ刺盛りを注文。

鰆はレモンを振って岩塩を付けて食べるスタイル。初めての食べ方だったが、上等な肉にも似た食感が新鮮だった。棒状に切られた鯵の刺身は歯ごたえ抜群、金沢「くろ屋」の鯵の薄造りと双壁レベルと唸らされた。手元の生ビールが1/4になるかならないかで店内の日本酒冷蔵ケースを覗くと、数々の銘柄の中に鳥取「鷹勇」を発見。久しぶりの再会に思わず「これくださ~い!」と叫んでいた。

嬉しい事に1杯注いで余りが出た。もう1杯は取れない量だったので、お代りにくれると言うではないか。一升瓶ごとカウンターに置いてササエやカンパチ、キンメの刺身にも舌鼓を打つ。これを極楽と言わずして何と言おう、ってなモンである。

宮崎風焼き鳥を彷彿とさせる地鶏の炭火焼き。パートナーのM君は下敷きの玉ねぎにぞっこんで、そのためだけにお代りをする始末。ボンジリは塩味のタレに浸かっていて、それがまた美味! レバ刺しも厚みたっぷりで大満足! とにかく注文した肴すべてにハズレ無しは見事だった。

それやこれやで満腹まで22時、ものの2時間要さなかった。シメに鳥塩ラーメンなるものもあったが、とてもそこまで食べられなかった。生ビール、日本酒3杯+オマケで@5000円程度なら、こりゃ地元で大人気なわけだ。

次回は売り切れだった名物「ベイカのしゃぶしゃぶ」狙いだな。岡山の定店はこれで決まり?

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というあんばいで、休みなし研修ツアー2週目に突入して早や3日、とりあえず今日も元気です。




しこたま3連チャン

仕事の話ばかりを書いたが、今回の成田研修夜の部も書いておこう。

成田と言えば空港と新勝寺くらい。研修会場のホテルもビジネスホテルチェーンの一つで、観光客の他には航空会社のクルーの宿泊に利用されている。したがって周りには何もない。ホテル以外で食事をしようと思えば、タクシーで2000円弱の京成成田駅周辺まで足を延ばさなければならないそうだ。

ウチの部署の常連は、新人や中途入社社員研修を担当しているチームで、彼らは今回成田だけでも1ヶ月間滞在している。だから食べ物屋、飲み屋情報は彼らが一番よく知っている。

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初日は京成成田駅近くの寿司屋。チームメンバーのTなどはこの店だけに入り浸っているという。この夜はSとI子、それに自宅からバスと電車を乗り継いでやって来たという、何と小学2年生のSの息子が合流し、4人でカウンターに陣取って始まった。

ここがウマいと言ったメンバーの言葉通り、確かに刺身の鮮度や質はここが千葉県内陸部の成田とは思えないレベルだ。ツブ貝も歯ごたえ十分、アオヤギも小ぶりながらオレンジ色がキレイで、アジも脂が乗って申し分なかった。岩ガキも堪能。酒もついつい生ビールから冷酒に、そして焼酎ボトルへと移って行った。

ここで酒があまり飲めないI子と来たら、事もあろうに水槽にへばりついているアワビを指さし、「あれ食べたい」とのたまったのである。さらにウニてんこ盛りの軍艦巻きまで注文する始末。寿司屋で活アワビを注文する恐ろしさがまるで分かってないようだ。おかげで勘定は大人3人、子供1人で諭吉2枚を超えちまった。

まあそれはいいのだが、問題は最後の方で店から静かにしろというクレームが入った点だ。

クレームの主はカウンター隅にいた一人の常連客だと言うが、我々以外にもカウンターで楽しく笑いながら盛り上がっていたグループはいた。店も店で、常連だか何だか知らないが、言われるままに客の気分に水を差すようなマネをするなんざ落第である。ましてやここは銀座なんかじゃない。外国人観光客も来る町場の寿司屋じゃないか。

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2日目はIさんも合流して沖縄居酒屋「琉球村」へ行ったものの、午後7時前なのにすでに満席。仕方がないと途中で目に付いた小ぶりな居酒屋「まちのや」へ。ここはSも初めてだと言う。見たところ日本酒や焼酎に力を入れている海鮮居酒屋という感じだ。夫婦2人でやっているようだ。

ところがこれが大正解! 刺身も料理のどれもが大満足レベルで、特にサンマの刺身は、魚の姿のままお皿に丸く盛り付けてあって、その斬新さが一層美味しく見せる。それ以上に、何と言っても女将リエちゃんの笑顔が素晴らしいのである。決して美人系じゃないが、その可愛いらしい笑顔に癒された客は多いに違いない。

というワケで、焼酎をあれこれ5種類以上は軽く飲んだだろうか。最後には13種類の日本酒の中から銘柄を当てるブラインドテストまでやる始末。女将のチョイスは前日の寿司屋で飲んだ成田地酒の冷酒の吟醸版だったが、まるで別物の味だった。当たらなければ再訪すると言ったせいかもしれないが、これじゃ当たるワケがないじゃないか。リエちゃん、その笑顔とは裏腹にけっこう小悪魔?

食いたい放題、飲みたい放題でお勘定は大人4人で諭吉3枚に達した。Sがことのほか気に入ったと言うので、翌日の再訪を約して撤収したのは11時をとっくに回っていた。

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そして3日目は延泊の私とSのサシだ。今度は「まちのや」が満席で、2日目に満席だった「琉球村」に一時退避。どうやら成田市民は、回遊魚のように賑わう店を日替わりにしているようだ。まさか成田でオリオンビールに海ぶどうとは思わなかったが、沖縄で飲んだオリオンビールより濃い味がしたし、海ぶどうはむしろこちらの方が質が上か。

ラフテーやソーメンチャンプルーなどで小一時間、「まちのや」が空いたという事でそそくさと移動。だがすでに泡盛2杯も追加注入済みのため少々出来上がり気味。店では、これまた前夜の約束通り、青森「豊盃」と山形「十四代 本丸」を次々と。アジ好きを自認するSと私は刺身とタタキの両方を注文する始末。白イカ刺やさっぱり鳥焼やらは前夜気に入ったメニューの再オーダー。

今宵も女将リエちゃんの笑顔と共に癒しの時間が流れて行った。これもリッパな至福の時間である。

来月の専門営業部隊の研修も成田で行なうので、とりあえずテーブル席を予約したのは言うまでもない。Sと共にまた来月暖簾をくぐりに来ようではないか。






まずはオリオンビールから

実は今、沖縄にいる。今週末まで滞在し、土曜日に帰京する予定だ。もちろん仕事だぞ。

で、前泊移動の昨日は「お一人様」なので、地元で人気だというホテル近くの居酒屋へ。「ぼんじりや」という焼き鳥屋でチェーン居酒屋らしいのだが、ここが気に入った理由は、何とカウンターに蛇口が付いていて、ヒネるとジャーと泡盛が出てくるドンデモな、いや極めて嬉しい仕掛けがあるという事だ。

日が暮れるのを待っていそいそと向かう。開けっ放しの入り口の先にカウンターがあり、そこに鎮座。目の前に例の蛇口を確認。メニューを見ると、何とオリオン生ビールが100円! 沖縄の地で飲んでこそ激ウマのオリオンビール、まずはこれだ。

さらに鳥焼きを中心にしたメニューがどれも200~400円レベルではないか! さっそくこれまた沖縄ならではの海ぶどうのサラダと鳥焼きのモモに白レバーにボンジリを注文。これでオールスターキャストが揃った。

発泡酒と見まがうようなちょっぴり薄めのオリオンビールの何とも心地よいノド越しを満喫しつつ、串に刺した焼き鳥でないバラ焼きの鳥焼きに舌鼓を打つ。沖縄で鳥焼きもまたオツなモンだ。オリオンビールも2杯目に突入し、ニヤニヤしながらの一人酒が続く。

いよいよ蛇口の泡盛に。これが何と飲み放題で600円! 店員さんに取っ手を付けてもらい、グラスに氷を入れて準備完了、蛇口をヒネれば出ました泡盛~! こりゃ想像以上にヤバ過ぎる仕掛けだわ。

さて、そろそろエサも尽きてきた頃、何気におすすめメニューを覗いてまた驚いた。そこにはあの「明宝ハム」の文字が! これこそPOOBメンバーのume氏ベタ惚れの逸品である。店員さんに確かめると「ああ、名古屋あたりのハムだそうです」との返事。正確には岐阜県産なのだが、まさかここ沖縄で出会うとは思わなんだ。もちろん即オーダー。

酔いも深まってきたところでカウンター隣のOYAJI二人組を見ると、そこに見慣れたボトルが。昨日の晩にも家で飲んだイモ焼酎「赤兎馬」ではないか! こりゃ放っておけないと、頃合いを見計らってずうずうしくも参入。快く受け入れていただき、沖縄談議で盛り上がった。3000円でオツリは来るし、ウン、やっぱ沖縄っていいとこだわ。

そんなこんなでホテルに帰ったら、またまた酔いが回ってさすがにダウン。ワールドカップ準決勝のオランダvsウルグアイ戦も今朝になって結果を知った。予想通りオランダが勝ったが、スコアは3-2で結構接戦だったようだ。今晩から推進部のM君が合流するので、深夜に放送されるドイツvsスペイン戦も見られないだろうけど、ま、これも巡り合わせだからしょうがないわな。

さてさて、今宵のオリオンビールを目指して今日も一日ガンバンベェ~!




日本一のアジ刺を食べながら

今日は午前半休を取って、実に9年目の車検となる愛車プジョー206XSを中学の同級生がやってる車屋へ持って行き、自宅へ取って返して飛んで来た久しぶりの金沢。

だが困った事に、今回のパートナーは飛行機嫌いのNさん。おまけに大の肉食人種で、鮮魚が美味しい仙台や鹿児島に行っても焼き肉一辺倒、さらに他人が勧める店であっても自分が行きつけた店でなければ行きたがらないワガママOYAJIと来たモンだ。延々陸路で金沢入りのNさん、当然チェックインの時間も遅くなるとの事で、金沢定番の店なのに一人「くろ屋」と相成った。

お一人様なので予約はナシ。よって早い時間帯を狙って午後6時に入店。狙い通りカウンター席に座る事ができた。さっそく生ビールにアジ刺、それにバイ貝の煮物。まずは大きめのバイ貝の身を取りだして一口サイズに切ったものが供された。居酒屋のお通しレベルとは全く違う、身が柔らかく味の染み込んだウマさが口中に広がった。

続いて、本命のアジ刺の姿造り。いつものように薄目に引かれた身がキラキラ光っている。これまで西の本場の関アジや阿久根の華アジ、関東では鹿島灘や房総産、つい昨日は沼津産のアジなどを食べてきたが、やはりここのアジ刺が一番だ。今のところ、ここを日本一のアジ刺と認定しておこう。「Seafood of the year」で書いたクオリティがいささかも変わっていなかったのが何より嬉しかった。

お一人様の気楽さで、続いて注文したのが、ちょっとあっさり目にシフトして鶏つくね大根。濃厚なブリ大根も好きだが、この鶏出汁が染み込んだ大根も美味だった。この段階で酒も「手取川あらばしり」からやはり定番の「黒千代香」へシフト。やっぱ日本酒ばかりだと翌日の後遺症が心配だからね。

トドメは能登サバの浅シメ。う~ん、シメ具合もちょうどいい塩梅で、この時季に味わえるサバとしては生感覚ギリギリと言っていいだろう。

大満足のホロ酔い気分で店を後にしたのは7時過ぎ、まだ外は明るさが残っていた。たまにはこんなブラリ飲みもいいモンだ。一人であるがゆえ、何となく異国を訪れた異邦人という感じで、すこぶるいい気分である。

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日本一のアジ刺を味わいつつ、ふと頭をよぎった事がある。大相撲の賭博問題だ。実に困ったモンだ。

今白状すれば厳重注意だけだよなんて、まるでガキを相手にするような手管で釣ってみたら、何と60名以上が名乗り出た。仲間内のゴルフやマージャン、花札などは力士に限らずとも誰もが経験したギャンブルの類で、一般人もそこまで責めるつもりは無かろう。

問題は暴力団関係しか胴元となり得ない野球賭博である。29名が野球賭博に手を染めていたというが、常識的にはそんな人数では収まらないはずだ。野球賭博はプロのハンデ師からの情報を受けてやるもので、素人が簡単に手を出せないギャンブルであり、かつ動く金額もハンパじゃなくなる恐ろしいギャンブルである。

最悪のシチュエーションとしては、ある有力力士の負けが込んだ場合、それを帳消しにする代わりに八百長などを受けざるを得ないというケースが出て来る事が想像できる点である。

その舞台が、社会的地位の保証や税制面での優遇が認められる公益法人日本相撲協会だというのが笑わせる。優遇された税金は我々が肩代わりしているも同然なのだ。そもそも相撲の大義名分である「国技」だって、正式に制定されたものではなく、いわば慣習みたいなものなのだ。極論すれば、たまたま国からお墨付きをもらえただけで、実質プロレスなど格闘技団体と何ら変わりないと言ってもいいのである。

伝統と格式という名の下の閉鎖社会で、中卒年代のガキが先輩のやっている事を見て、それが当たり前の価値観として固定化されてしまうのは無理からぬ事だ。賭け事だって例外ではなかろう。

そんな土壌の中で、エスカレートして行った果てに野球賭博があったのだと思う。ヤクザというのは利益のない付き合いは絶対にしないし、投じた原資は必ず回収にかかる人種である。義理人情の正義漢なんてのは健さんの映画の中だけだ。現代ヤクザの実像はカネが全てのクールでアコギな経済ヤクザというのが本当のところだろう。

だから、野球賭博やタニマチとして相撲界に近づいて来たヤツらにとって、野球賭博の掛け金如きのカネなぞハナから眼中にない。もっと大きな狙いがあると見ていいだろう。世間知らずの相撲協会が、気がついたら抜き差しならないところまで追い込まれていたという事すら十分に考えられる。そこがヤクザの本当の怖さなのだ。

いずれにせよ、名乗り出た力士達以上にスネに傷持つ親方衆がいないはずがない。「ウミを出し切る」と言った武蔵川理事長のセリフを具現化する覚悟なら、すべての関係者を公表し、これ以後、暴力団との関係が存続できないようバッサリと我が身を切って追い込むしかない。そうでなければいつまでも疑惑の目で見られ続ける事になるだろう。

さあ、果たして彼らにそれができるだろうか?




こりゃサバ読みじゃないぞ!

マネジャー研修大阪会場が終わり、そそくさと福岡へ。ところが、伊丹空港へ行ってから分かったのが、伊丹~福岡便がボンバルディア機だったという事だ。この機種は親戚がJACのパイロットをしているので知ってはいたが、車輪が出なくて胴体着陸をしたという事故も当然知っていた。そうでなくてもプロペラ機なんてYS11以来だわ。

それでもジェット機よりも飛行高度が低いので、離陸後すぐに海に浮かぶ関空と淡路島のパノラマが拝めた。やがてそれは瀬戸内海を西に移動しつつ、瀬戸の島なみや四国北部の景色を眼下に広げてくれた。ああ、あそこが徳島、あそこが高松、そしてあそこが松山だろうか…。

やがて無事に車輪も出て、福岡空港に着陸。バスでターミナルビルへ移動し、タクシーで天神へ向かった。最近の博多のマイブームはすでに中洲から天神・大名エリアへと移っているので、ホテルも当然、天神の西鉄グランドホテルである。

今日はいつもの研修移動の時と違って、16時過ぎにはチェックインした。大阪会場でペアだったUさんは、お役御免で帰京したため、ここには私一人。しょうがないのでネットで晩飯の店を探していたら、面白いキャッチの店が見つかった。曰く、「五島列島の一本釣りの鯖が活け〆めで食べられる店」。

思えば、鯖を初めて美味しいと思ったのは、数年前にこの福岡で食べたゴマサバだった。鯖の刺身をタレに漬けてゴマを和えたもので、新鮮な鯖の刺身があってこそ成り立つ料理である。今回は一人だったため予約はせずに、18時の開店を見計らってホテルから1kmちょっとの道をのんびり歩いて向かった。それでもこの日は土曜の晩という事あって、この界隈は若い男女でごった返していた。

開店直後の店はまだガラガラで、首尾良くカウンターに通された。さっそく各席に置かれた本日のメニューを見ると、ゴマサバの文字が。とりあえず生ビールと一緒に注文。やがて出てきたゴマサばを一口食べて即納得。ゴマサバは歯応えのあるタイプとじっくり漬け込まれてとろけるタイプとに分かれるが、これは後者だった。

これでこの店の鯖のレベルがハッキリ分かったので、すかさず2時間前まで泳いでいたという「泳ぎサバ刺」を注文。同時に東一の純米酒のぬる燗も。ゴマサバと泳ぎサバ刺を並べるとその違いがより鮮明になる。淡い紅色の配された身は、その歯応えと共に今まで食したサバ刺のどれよりも味わい深く美味かった。口コミにもあった通り、確かに今まで食べたどの鯖よりも上を行っている。

ここで2本目のぬる燗に突入。ひとりニヤニヤしながら飲んでいる私に話しかけて来た店長に、これまでいろいろな店で食べた鯖の話をしながら、口替わりにと焼空豆を注文した。焼かれた空豆のサヤを剥いていると、店長が小さなスプーンをよこした。それでサヤの裏側をこそいで食べてみろと言う。言われた通りにスプーンでこそいで口に入れると、何と畑のコラーゲンかヒアルロン酸かと見紛うほどに淡い甘みが口中に広がったのだった。こんな食べ方、今までどの店でも教えられなかったぞ。

ぬる燗2合があっさり消えたところで、店長お勧めのノンブランド純米大吟醸が。この段階で、出て来る料理のどれもが嬉しくて思わず笑みをこぼしていた私の覚悟は固まった。…今夜はこの店で飲み倒そうと。

だったらここからは吟醸冷酒だ。それに合わせるとなると、対馬産のアナゴの白焼きだろう。対馬産アナゴは、高級鮨店で扱われる江戸前のアナゴと異なり、身が厚く脂の乗ったアナゴで、主に煮物や天ぷらに使われる西の名品だ。注文して見ていたら、そこに現れたのは何と生きたアナゴではないか! 

店長の友人が築地に出す前に分けてくれるそうで、まるで蒲焼屋の生きたウナギよろしく目の前で裁かれるアナゴは私も初めてだった。これが不味いワケがなかろう。2杯目の吟醸冷酒は懐かしの名古屋の銘酒「醸し人九平次 山田錦」だった。もはや言う事なし!

気がつくとカウンターには女性同士の客やら男性同士の客やらで満席になっていた。土曜の夜だというのにテーブル席にもほとんど予約が入っているようだ。地元の人に人気のある店に間違いはないだろう。8000円ちょっとの支払いにも大満足だった。

店は「独酌しずく」。この鯖で一躍有名になった「きはる」の分家筋にあたるそうだ。

ホロ酔い気分で博多の風に吹かれながら帰るも、2軒目まではガマンしたうどん屋が3度目に現れた時には、身体が勝手に反応してそこへと吸い込まれて行ったのは言うまでもない。





博多の新定番

全国研修ツアー前半のヤマ場である博多3連チャンが終わった。天気の方も雪ありバカ陽気ありの変化に富んだ3泊4日だった。

パートナーがいるとはいえ、3日連続で同じコンテンツを繰り返すのはしんどい。が、これにより自分バージョンの研修シナリオが完成する。来週以降はそれを踏襲しながら繰り返す日々となるが、ギャグの種類や入れるところまでもが確定するから、しゃべっているこちらとしてはもはや新鮮味はなくなっているけど。

さて今回の博多では、また新しい発見があった。中洲で常連だった店が昨年閉店してしまってからというもの、私の宿泊ホテルと食事は天神エリアへと移っていた。

ちょっと前に地元出身のうえやまとち氏の描く漫画「クッキング パパ」で紹介された、地元で大人気の海鮮料理屋「兼平鮮魚店」へようやく行く機会に恵まれた。2日前に予約を入れた時は4名でカウンター席という事だったが、行ってみると小さな個室が確保されていたのは嬉しい誤算。

この店の1階の半分は本物の魚屋だ。料理屋部門はカウンター中心の1階と座敷の2階となっている。店に一歩入った途端、これは相当期待できるぞという雰囲気が伝わって来る。果たして期待通りの刺身は7点盛りから始まって、活アワビ、活サザエ、箱ウニと続いた。さすがに魚屋だと思わせたのは、様々な魚を塩焼きや煮付けなどのお好みの料理法を載せたページがメニューの中に独立してあった事である。

我々の大好物であるゴマサバも、ここのは大きめの切り身に擂り胡麻を和えたタレをかけ、糸海苔を盛った本格派で、今まで食べたゴマサバの中でも味も迫力もトップクラスだった。

別件で博多入りしていた、誕生日だという同僚M子が合流したいと言うのでオーダーを控えていたノドグロの塩焼き。ところが彼女が到着した時には残念ながら売り切れてしまっていた。参考までに中居さんにありふれた一夜干しか貴重な生魚かを確かめたら、生魚と言うではないか! 重ね重ね残念だったが、次回リベンジしよう。

ここの焼酎ボトルの値付けがまた安い。先日一升瓶をネットで購入し、その味と香りが気に入っていた希少品「赤兎馬」の四合瓶が3100円! 幻扱いの焼酎のはずが、これじゃ普通の焼酎並みの価格である。だが、その味と香りに一同絶賛、気がついたら2本カラになっていた。

女性が2名いたとはいえ、生ビール、日本酒ぬる燗、焼酎ボトル2本にさんざん食べて@5~6000円程度。この瞬間、私の博多の新定番が決定したのである。これからの博多は天神エリアで間違いなし!





名古屋でまたひとつ

研修ツアー初日を大宮で済ませた後、とっとと静岡に移動して定番の駅ビル「魚がし鮨」へ。相変わらずレベルの高い回転寿司である。同じ系列の店は静岡県外にも丸ビルや羽田空港などにあるが、テナント代のせいか価格も高い。でもここはリーズナブルで腹一杯食べられる。この日も2人で生ビールと冷酒4本、握りや天ぷらなどをたらふく食べても@5000円程度。

静岡会場を後にして向かったのが今回のハイライトである名古屋の錦にある「はまぐり屋」。ここのシステムは何と「わんこハマグリ」、すなわちストップと言うまで延々と焼きハマグリ(@98円!)が3個ずつ出し続けられるのだ。薬味としてポン酢やレモンなどももらえるが、何もつけずに食べて十分美味い。そしていくらでも食べられる。思えば、生まれてこのかたハマグリを心置きなく食べまくった記憶なんて無い。それだけでもワクワク体験だった。

焼ハマグリ以外にもサザエのガーリック焼、マグロの刺身、メンチ串かつ、果ては焼タラバまであるので、それが適度な口替わりとなって、さらにわんこハマグリが進む事になる。その手は桑名の焼ハマグリと言うが、そんな手なら喜んで食ってもいい。思わず、あ~日本人に生まれて良かった~! と叫んでいた。結局2人で焼ハマグリ90個くらいを平らげ、焼酎四合ボトルも空になったところでお開きにした。何せこの店は午前3時までやってるので、ウッカリするとエンドレスにもなりかねない。飲み食べ尽くして@8000円も惜しくはなかった。

焼肉屋、ふぐ屋に続いて、食文化の乏しかった名古屋に注目すべき店がまた増えたのは嬉しい限りだ。

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こうして名古屋会場の第1日目を迎えたのだが、さすがに今夜は休肝日にしよう。本場のココイチ・カレーでも食べてゆっくり風呂に入って本でも読みながらホテルライフを楽しもうと思っている。

そういえば今朝発令された人事異動の公示で、私の担当製品の本社推進部長だったOさんが異動になっていた。先月の飲み会では来年も続投になったと聞いていたのだが、人事は本当に恐ろしい。彼は年は違っても大学の同卒年だっただけに残念だ。幸い後任のYさんも旧知の人なので、今後も仕事上で特に支障を来たす事はなかろう。

さらに、かねてから営業部門に新設されていた営業スキルを伝授するセクションが人員と共に拡大された。今後、ウチの部署の営業スキルアセスメントセクションとどう協働・共存して行くのかが不安と共に注目される。もしかしたら近い将来統合されたりなんかして。

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と、ここまでエントリを書いては修正し、修正しては下書き保存したりしながら、ふと気が付いたら直近の12月5日のエントリがなくなっているではないか! オーマイガッ! どうやら自動保存された複数の下書きを削除しようとして間違って消してしまったようだ。覆水盆に還らず。あ~あ

しょうがないから思い出せる部分を記録しておこう。

今年最後の全国研修ツアーが、よりによって営業部隊が血眼になって駆け回っているの年度末の師走に実施される。私の担当地区は大宮を皮切りに、静岡、名古屋×2、大阪×2と行って21日の岡山で千秋楽を迎える予定。よく見ればPOOB色の濃いエリアばかりだ。さっそく岡山のしげドン氏からプチ忘年会のお誘いがあった。

研修に先駆けて部内で実施されるトレーナーの予演会。営業部隊にアクションを起こさせるモチベーションを如何に与えるかなどについて白熱のディスカッションが続く。時には白熱のあまり実に5時間以上もブッ通しで予演会が続いた事も。

気になるのはその間、提案はおろか一切発言する事もなく座り続けているベテラン年代のトレーナー達の存在だ。黙り続けていられる事自体にヘンな感心すら憶えるが、そんなトレーナーが十分な研修効果を挙げられるとも思えない。

一計を案じ、トレーナーが模範ロールプレイを実演するパートを提案した。それは問題解決のためには自信を持った対応が何より求められる営業局面のためのアウトプットトレーニングで、それを鮮明に示すためにトレーナーがまず見本を見せるというものだ。もちろんそのウラにはダンマリトレーナー達に緊張感を与え鼓舞する目論見もあった。

言いだしっぺの責任から書き上げたシナリオをトレーナーに配信しつつ、研修ツアー出発までに毎回やってる自己予演会でそれを何とか身につけ、研修初日を迎えようとしている。・・・とまあ、こんなエントリだったかな。

さて、今日で3連投。まだ明日もある。鏡を見れば、そこにはさすがに疲れが滲んでいる自分の顔があった。たとえキツい連投だったとしても、プロフェッショナルトレーナーなら受講者に伝える熱に差が生じてはならない。ここは精神を鼓舞しつつ身体は十分休ませて明日に臨もう。



お次はワインじゃ~!

2年前から1階のPC部屋に鎮座している安物のワインセラー

大好きな吟醸酒の保管・熟成用として購入し、一時は収納本数の12本目一杯ストックしていた。その後1年以上経って熟成したはずの吟醸酒なのに、なぜが「ヒネ香」を感じた。ヒネ香というのは酒が酸化した時に生じる臭いで、これが生じたという事は熟成ではなく変質しつつあると言っていい。つまりは熟成に耐えられなかったのである。

振り返ってみれば、その原因は2つあると思われた。ただし2つの相乗作用だったのか、どちらかが主原因だったのかは定かではない。

1つ目は酒の品質だ。

本来、日本酒は長期熟成には適さない。中には古酒と呼ばれるウイスキー並みに琥珀色に染まったものもあるが、こと吟醸酒クラスの酒は、せいぜい製造半年後までに飲んでしまう方が良い。私が当初狙っていた長期熟成に耐えられる酒とは、どうやら吟醸クラスの酒ではなさそうだという事を経験上知らされた。よほど造りのしっかりした大吟醸クラスか、逆に純米酒あたりが長期熟成に耐えられるのかもしれない。事実、ちょっとフンパツして購入した佐賀「東一」純米大吟醸だけはヒネ香を生じなかった。

2つ目はワインセラーの性能だ。

私は本格派のワインコレクターじゃないし、平気で10万円以上もするワインセラーを購入する気などさらさらなかった。購入したヤツは地球環境にも優しい「ペルチェ冷却方式」なるものを採用していて、庫内温度を約10℃~16℃に調節できる(周囲温度が25℃時)となっていた。価格も2万円以下で、通常の保管ならこれで十分なはずだった。

しかし夏場などは周囲温度は25℃以上にもなるし、そうなると庫内温度も10℃以上に上がっていただろう。そもそも、きちんとした酒屋や居酒屋で冷蔵庫に保管されている吟醸酒が、10℃程度の温度下が適正だったのだろうかという疑問すらある。

結局、長期熟成可能な酒のレベル選定、保管環境などがすべからく中途半端だったのだろう。残念だが、最後に残った去年の秋ロットの3本をこの夏までに飲み切って、反省と共に終わらせる事にした。

ならば、お次はワインじゃ~!

ネットショップを眺めてみれば、ワイン雑誌のテイスティングで1位を取ったワインとか評論家や購入者の評価が高い2000円程度の赤ワインがいろいろとあるではないか! ワインなら、よほど質の悪いものじゃなければ半年どころか1年経ってもビクともするまい。まずはそのあたりから行ってみよう!

とりあえず6本程度見繕って注文。ワインならカミさんも日本酒より飲めるし、食事の時に飲めば余る事もなかろう。ついでに抗酸化作用のポリフェノールで若返りと血液サラサラだ~!





疲労の嵐と春の嵐

一昨日、無事に研修を終了した仙台会場から盛岡へ移動。ここの目当ては、私の知る限り最も美しい刺し盛りに逢える「番屋 ながさわ」だ。クオリティと豪快さを兼ね備えた刺し盛りの仙台「みのむし」と並ぶ東北の双璧だと、今のところ私は思ってる。ここも久々の訪問である。

パートナーの女性同僚も、緊張のトレーナーデビューとなった仙台が終わって幾分リラックスできたようだ。彼女の最大の武器は、何と言ってもマイク越しにすこぶる良く通る声にある。セリフの良し悪しはともかくとして、その声は受講者の耳にとても良く届いていた事だろう。ともあれ、お疲れサマの生ビール!

いよいよ陶器の器に敷き詰めた細氷の上に7点盛りされた刺し盛りが登場。それぞれの魚の横には名前を書いた小さなサクが添えられているところがまた憎い。そしてその姿は相変わらず美しい。これにトコブシの貝殻に生ウニを詰めて焼いた「焼カゼ」が、まずはここの定番だ。

これらを目の前にしてビールではいかにも失礼である。という事で、岩手の地酒「菊の司」の純米冷酒を合わせる。焼カゼと共に含むと口の中に磯の香りが鮮やかに広がる。やっぱ日本人に生まれて良かった~!

この後は穴子白焼き、真ツブ貝刺身に南部地鶏タタキと続き、酒もいつしか女将さんオススメの泡盛のロックへ。このまま調子に乗って飲んでしまうとトンデモない事になりそうだったので、シメに焼きカゼおにぎりを頬張って、本日はこれまで。

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翌日、今週3会場目の盛岡の研修が終わった途端、蓄積された疲労が一気に出てきた。やはり1週間に3会場をこなすのがせいぜいなんだろう。これ以上はこちらの体力も落ち、テンションも下がってしまう。だのに来週は静岡、名古屋×2、横浜の4連チャンが待っている。果たして最終日まで持つかどうかマジで心配している。

研修終了後、パートナーがご当地名物の盛岡冷麺を食べて帰りたいと言う事で、名古屋時代の同僚だったK西に案内してもらった店が駅前の「盛楼閣」。プロ野球選手も訪れる「ウマくて高い店」だそうだ。

冷麺のつもりが厚切りのタン、レバー、アカセン、シマチョウそしてカルビと、焼肉&マッコリの飲み会となってしまった。しかも帰りの新幹線までの70分一本勝負である。もともと飲食のピッチが早いと言うK西が喜ぶほどのペースで肉とマッコリが消えてゆく。女性同僚が飲みやすくておいしいと絶賛したマッコリ、四合徳利お替り! 

最後は盛岡冷麺とカルビクッパを3人でシェアして駅へ急いだ。もちろん東京までほぼ爆睡状態。タップリの疲労を抱えて自宅に帰り着いた途端、猛烈な風と雨が始まった。まさにタッチの差だった春の嵐の洗礼、家を揺するほどの暴風雨が一晩中続いた。

いよいよ暖かい春が来る。




初日は松本のクジラから

文字通りてんやわんやだった去年9月以来の松本行き。松本と聞けば、いまだについ「あずさ2号」を口ずさむ自分がいるのは心境複雑なものがある。8時ならぬ14時ちょうどのスーパーあずさでたっぷり2時間半、春まだ浅い信濃路へ。

今回のパートナーは、昨年末に問い合わせ専門部門から異動してきたI君だ。と言っても、50近いオッサンである。数年前、まだ支店に学術研修部門があった頃、彼は福岡の支店にいた。彼らに対するプレゼンスキル研修で全国の支店を回っていた私は、翌日久留米で行われた支店研修にもお邪魔したついでに久留米ラーメンの大御所を、福岡に戻ってから居酒屋でゴマサバを彼から教わった。

そのおかげで、今では福岡と言えばゴマサバと言って憚らないほどのゴマサバ・フリークになったのだが、そんな彼が研修部門に来たのだから気合も入ろうってモンである。まずは我々が開拓してきた出張地別必須訪問店に連れて行き、彼に研修前夜の決起食事会の大事なカルチャーを植え込まねばならぬ。

もちろん、決起会なんて半ば口実だし、食事会と言いながら実はしっかり飲むのは言うまでもない。でも、それがトレーナー自身の励みになっているのは間違いないのだから、これでいいのだ。

さて、松本の店と言えば鯨と馬刺しとフグがウリの「信州 徳家」だ。鯨や馬刺しはもちろんだが、寒い晩はハリハリ鍋と日本酒が良い。なので最初の一本はおなじみの純米冷酒で行き、後はI君の希望通りの芋焼酎のボトルにした。その名も「くじらのボトル」だ。

鹿児島に生まれ育ったI君、特にハリハリ鍋の出汁に感激、このスープだけでも酒が飲めると豪語した。全国の美味しい店の話で盛り上がりつつ、マジメな話も少々交え、研修トレーナーのあるべき姿などの意見交換をしながら21時過ぎにお開きとなった。彼には初体験の松本だが、かなり満足したらしい。

・・・・・・・

ホテルに帰って観たのはWBCのアジア最終決戦。一昨日、歴史に残るコールドゲームで宿敵韓国を撃破した日本、同じ韓国を相手に、ここで1位突破するかどうかがアメリカ本土決戦の有利不利に直結する大事な試合である。だが、8回が終わって1対0のビハインドだった。

結局、この1点を跳ね返す事が出来ず完封負け。アジア2位通過という結果でアメリカ決戦に臨む事になった。初戦の相手は世界ランク1位キューバが濃厚。ここで敗れても敗者復活戦があるものの、2連覇はより難しくなるだろう。

韓国相手に2戦連続楽に勝てるとは思わなかったが、ここは気持ち切り替えて、本当の決戦は次回のキューバ戦と見据えた上で最高のパフォーマンスを期待したいと思う。





名古屋でフグもアリだわ

名古屋では異例とも言うべき高レベルの焼肉「松庵」に再び行こうかと思い、名古屋のT君に誘いを掛けたのが10日ほど前。そうしたら「焼肉もいいけど、名古屋は今、フグが熱いっすよ!」と言う。そりゃあ、三河湾で獲れたフグが下関に運ばれて「下関フク」に化ける事くらい知っている。そしてそれを安価に堪能するためには知多半島を目指さねばならない事も。

ところが新栄にオープンした「百福(ももふく)」に行けば、トラフグの一番高いフルコースでも¥7700で味わえると言うではないか! それって東京の半値以下だぞ。おまけにお好みで選べる白子刺し・白子焼・鍋白子も付いている。こりゃあ行かなきゃソンソンとばかりに、昨日の名古屋研修終了後、久しぶりに会う先輩Yさんにも声を掛けて総勢4人で乗り込んだ。

何と大好きなフグ皮の湯引きが煮こごりと共にすでに付出しで登場した。とりあえず注文した生ビールを慌てて飲み干し、すぐさまヒレ酒を注文。何たってフグ皮にはヒレ酒でしょうが! 続いて登場したのはブツ刺し。通常のてっさよりかなり厚く切った歯ごたえ抜群の刺身である。噛めば噛むほどフグの甘味と味わいが増す、まさに絶品!

絶品と言えばもう一品。定番のてっちりの最初に入れるフグ皮「鍋皮」である。幅が広めに切られた皮をしゃぶしゃぶして食す。初めて食べたのだが、これがまた湯引きとは違った何とも柔らかな食感。ヒレ酒の継ぎ酒も到着し、もうどうにも止まらない!

てっちり用のフグ肉と言えば、てっさに使った残りのガラに近い部分を使うのが普通だが、ここは違う。そのまま捌いた丸々とした肉が付いた塊だったのである。これもたまらん! 同時に出てきた唐揚げなんてどうでもいいとさえ思えてしまうボリュームだった。

そうこうしているうちに塩焼きをチョイスした白子が到着。焼き物と言うより、まるでタタキのような容貌。こんな食感の白子も初めてである。この後の京都移動と翌日の研修を一応は考慮し、焼酎に移行。でもロックでガンガン! ま、新幹線は寝て行きゃいいや。

シメは当然フグ雑炊、それにデザート。身も心も大満足! ああ、日本人に生まれてよかった。

それにしても名古屋はいつからこんなに食文化のレベルが上がったんだ?




キーマカレーにハマる

ここ数日、キーマカレーにハマッている。それもインド、ネパール料理店の本格タイプで、ひき肉タップリ系が良い。

事の発端は、我が家の最寄駅の複合ビルにあるカレー店にたまたまカミさんと夕食に入ったところにある。ハウスワインにサラダ、甘エビのオイル焼などと共に、まずはお試しとばかりにキーマカレーをプレーン・ナンと共に注文。20分ほどして出てきたカレーは普通のレストランサイズよりも量が多く、2人前はあるかというボリュームだった。

ひき肉の量もタップリの上に辛さとスパイスの香りのバランスが絶妙、一口食べただけで気に入り、二人でちぎったナンにつけては食べ、ナンはあっという間に無くなったがカレーの方は半分も減っていない。やはり2人前はあったのかと、今度はチーズ・ナンを追加した。この時、他のカレーに無いキーマカレーの本当の魅力とは、具であるひき肉とルウとが口の中で常に共存する事により、何とも言えない食感をもたらしてくれる点だと悟った。

本格派のカレーの場合、これまで私はチキンやエビを好んで来た。スパイスの配合に店の特徴が良く現れるからである。その点、ひき肉を使ったキーマカレーは店による差があまりなく、本格派のカレーに比べれば少々亜流という感覚さえ持っていたのである。 ・・・もちろんそれは大きな誤解だったのは既に確認できた。

この日のキーマカレーのひき肉は鶏肉だったと思う。元来ヒンドゥー教やイスラム教の国ゆえ、日本の店と言えども牛や豚は使わないだろう。ともあれ、これが引き金となり、今日もキーマカレーを求めて別の店にランチに出掛けようという事になった。そう言えば、昨夜のTBS「チューボーですよ!」でもホウレン草カレーを取り上げていたっけ。

昨日の雨も上がり雲ひとつない快晴の空の下、買い物がてら愛車プジョー206を走らせる。選んだ店は北新宿にある「ミラン」。店の前にはネパール国旗が折からの強風にはためいていた。

ここでは2種類のカレーにミニサラダとサフランライス、そして特大クラスのナンの付いたセットを注文。私はキーマとシュリンプ、カミさんはホウレン草とバターチキンをチョイス。4種類のカレーはその色も味もバラエティーに富み、我々の舌を喜ばせ、お腹を満たしてくれた。ナンはお替り自由とあったが、これでもう十分だった。

昔からファンだった「デリー」上野店の超辛口カシミールカレーも良いが、具の大きさを気にせずにナンと共に食べられるキーマカレーもまた捨てがたい。たいていその店の最も安価なカレーに属している点もさらに良い。

忙中閑あり。さあ、いよいよヤマ場の2月到来だ。




第一幕終了

厚労省の新規承認を得た製品の情報提供活動のため、21日、22日に予定されていた研修は延期された。私の担当だった埼玉会場も延期され、おかげで久々の出社。こなさなければならなかった仕事のいくつかを片付け、最後の会場である札幌に向けて移動したのが一昨日の夕方だった。

札幌と来れば「揚子江」。今回も豪快な刺身や魚介と対面できると思うと心も躍るが、実は去年の7月以来のご無沙汰だった。さて、今夜はどんなサプライズが待っているだろうか? 我々が入店した19時には既に地元の人達で満席状態、予約した2席だけがカウンターにポッカリ空いていた。

まずは今夜のお通しのイクラ醤油漬けをスプーンでいただく。相変わらずお通しからしてハイレベルだ。いとおしむように一匙食べては生ビールを流し込んでいたが、ふとパートナーのS君を見たら、あっという間に平らげているではないか! 訊けばイクラが大好物とか。だったらもうちょっと味わって食べりゃいいのに・・・。

続いて定番の刺し盛り。今夜は本マグロ中トロ、塩水ウニ、ボタンエビ、ホタテ貝、北寄貝など5点がテンコ盛り。ここで名物の氷結酒へ。やはり刺身には日本酒がいい。カウンター越しに目の前にいる大将に「他に美味しいものはありますか?」とやや挑戦的に訊いてみた。答えは「いっぱいあるよ」

で、登場したのが本マグロの骨ではなく、背肉に入ったスジを手で裂いてその周りの身をたたいて作った中落ち。これを海苔に巻いていただく。これがいかにホンモノの味かというのは、食べた瞬間のS君の笑顔で十分判った。S君、なんと恐れ知らずのお替りコール!

さらに我々を驚かせたのがクジラのタン、通称「さえずり」の刺身だった。上から見ればまるでアワビのようで、下から見れば牛肉の刺身のようで、その中間は白い。一噛みすればサッパリした脂がほんのり染み出てくる。まさに絶品だが、ここでこんなモノに出会えるとはさすがに思わなかった。

そんな我々の様子に感嘆の声を上げてた隣のカップルにもおすそ分け。もちろん女性の方だけに。たちまち彼女の顔が笑顔に変わった。美味いモノは人を例外なく笑顔にさせる。

焼酎「一刻者」のボトルも減ってきたところで、シメの一品へ。この店は不思議に中華屋も兼ねてるので、ウニの入ったカキ玉やチャーハン、オムライスなども食べられる。再び大将に訊くと、その中でも特にオススメが「カニメシ」だと言う。いわゆるカニチャーハンのようなものだが、これがまた風味満点の絶品と来たモンだ! 次回以降のシメもこれで決まりだと固く心に誓った。もう一つのシメの定番ネギトロ巻もいつものように美味かった。

大満足! やっぱり来て良かった。

その後、調子こいて歌まで歌いに行ってしまって、さすがに翌日は絶不調気味だった。S君はホテルでマーライオン状態だったらしい。研修はS君のかつての古巣という事もあり、いつもより口も滑らかに回っていた。だが、S君独特の「いぢられキャラ」が炸裂してしまい、受講者からやいのやいのの批判的な質問の嵐。私も何度かアシストしたものの、S君のパートは予定時間をかなりオーバーした。

私のパートでは、純粋な質問はともかく批判的な質問などは出ないのだが、どうやら時々やらかすS君の中途半端な物言いが災いしていたようだった。話す方が自信を持って言葉を発さないと受講者は不安や不審を抱く。顔見知りのS君という事も手伝って、どうやらその典型例となってしまったようだった。彼にはいい勉強になったろう。

気がつけば終了予定時間をオーバーし、18時10分発の空港行きエアポートライナーへの乗車が絶望的となった。こうなったら飛行機を一便遅らせ、空港でゆっくり夕食でも食べよう。他会場で別の研修をやっていたM君とも偶然一緒になり、3人揃って空港の「松尾ジンギスカン」へ。

実は身も心もヘロヘロ状態だったけど、タレの焼ける匂いに食欲をそそられた。何とか腹に詰め込み、これで魚でも肉でも北海道を満喫したと自己満足のうちに帰京した。まあ、研修ツアーの千秋楽としてはふさわしいだろう。

週明けからは4日間、専門営業部隊の研修&会議が待っている。地獄の研修ロードはまだ第一幕が終了したに過ぎない。コンテンツ作成も残っている。でも、いや、だからこそ今日は完全休養日だ。今日は何もするモンか!



お仕事は残り2日

恒例の冬休み帰省で息子が帰って来たのは22日だった。普通なら15日から冬休み突入なのだが、これまた恒例の補講を受講したせいで1週間ばかり遅くなったというワケだ。

それにしても進学して行くに連れ、赤点を含めて成績が見事なくらい右肩下がりになって来た。このままでは受かる大学など見当たらないし、さりとて公務員試験だってとてもじゃないが歯が立ちそうにない。いっそ職人の世界に飛び込んでみるかなどと半ば本気で話をしている始末である。やはりDNAはウソつかないな。トンビはタカを産むワケないな。

まあ思えば最初から、「北の国から」に触発された「北の国で心身共にたくましく計画」は頓挫していたと言える。

なんせ東京にいるよりも温暖な環境で一年を通じてTシャツ・ジャージで十分過ごせるから、間違っても「お父さ~ん、シバれるよ~」という目にも遭わないし、周りは育ちの良い友達ばかりなので、間違っても「お母さ~ん、寂しいよ~」という目にも遭いやしない。結局、遠く離れた北の大地で、実はこの上ない温室生活を送っていたに過ぎなかったのである。

そんな息子を交えての今夜はクリスマス・ホームパーティーである。いや、パーティーなんて代物じゃない。ちょっとハデな晩飯程度だ。

朝から私は人間ドックのフォローも兼ねた再診察で渋谷へ出向き、いつもと変らずに減量を言い渡されていた。その頃カミさんは息子を連れて、先日のニュースで気合の入ったクリスマス商戦を伝えていた銀座・松屋へ食材の買い出しへ出掛けていた。お目当てのハーブチキンはゲットできたものの、目玉のフレンチ・パティシエ作のチョコレートケーキは見当たらなかったそうだ。

ま、ケーキなぞ私にはどうでもいい事で、最大の興味は昇仙峡にある「山梨ワイン王国」で約半年前に購入しワインセラーで寝かせていた「勝沼Vinルージュ」とのマリアージュである。実は先日の持込み飲み会で開栓した2年寝かせた大吟醸に「ヒネ香」を感じてガッカリしていたので、今夜はそのリベンジでもあった。

果たしてワインは、現地で試飲した時と同じドライな大人の風味を期待通りに醸し出していたし、ハーブチキンとも生ハムともナチュラルチーズとも相性が良かったのが嬉しかった。めでたしめでたし。

さて、今年の仕事納めは公式には29日だが、一足先に明後日の26日で終わろうと思っている。年が明ければ、新組織への対応で1月~4月まで毎月研修ツアーが組まれているのである。ほとんどF1サーカスならぬ旅芸人生活が待っていると思うと、年末くらい早めに撤収したいと目論む事くらいはお許し願いたい。

と言うワケで残すところ後2日、研修コンテンツの完成に向けてガンバリまっす!




出張納め 鳥焼き納め

今年の出張納めとなった2泊3日の大阪。それなのに出発日の昨日、来年度の研修に関するミーティングの時間の都合で、何と19時の飛行機にズレ込み、ようやく21時過ぎにチェックインできた。ホテル近くのラーメン屋でビール中瓶と共に餃子、ラーメンを食べて早々に寝た。おかげで今朝の目覚めの早い事! これで今晩予定されている鳥焼き宴会へ休養十分である。

アセスメント会場へ来てみると、さっそく来月から異動して来る2名の新メンバーのうちの1名であるH君から電話が入り、それをキッカケに彼の話題に花が咲いた。

会社が推進している営業スキルの基本はこうだ。顧客の立場に立ってニーズを把握しつつそれを喚起し、こちらのメッセージを刺さりやすくする。顧客の不安や不満に対してはきちんと傾聴し、しっかり受け止め、的確な対処をし、さらにそれを上回るメリットを理解していただく。それは1対1の面談でも、1対多の説明会でも変わらない。

H君のキャラは、現在それとは対極のところにあると言っていいだろう。彼とは昔一緒の職場にいて良く知っているが、持ち前の強い個性は時に斜に構えた印象を与えるし、押しの強いトークは唯我独尊を思わせる事もしばしばである。そんな彼がここのセクションに来てメンバーに揉まれ、やがてどう変化していくかが部外者の私も密かに楽しみにしている。

・・・・・・・

1日目のアセスメントも無事終わり、さて、待ちに待った宴会の始まりだ。店はもちろん福島「とり藤」だ。この近辺の焼き鳥・鳥焼き屋には珍しく80席もある大箱なのだが、さすがにこの季節からなのか鳥焼き用コンロ付きテーブル席は一杯で、自分で焼く鳥焼きが出来ない。しかしこんな事でくじけるモンか! すかさずもう一つの名物「地鶏なべ」といつもの鶏刺し盛合わせを中心にメニューを組み立てた。それと今日は月曜日ではないので焼酎全品半額にはならないのは残念。

今日のメンバーは、今夜で地方の飲み会最後となるM君ら4名と、今晩東京から助っ人に来た同僚T君を併せた6名となった。で、いよいよそのメンバーで全ては始まった。例によって、近隣の二次会のカラオケスナックにも言われるままについて行く。もはやその全てを憶えているはずもない。

もうすぐ日付変更線を越える時間帯になるようだ。ここまで一緒にいた連中が無事に帰路に着いたかどうかは知ったこっちゃない。全ては明日の状況次第である。

要はそんな日があっても良いという事だ。だから今日はただひたすら落ちて行く。





2つのヌーボーとアカセン

一昨日、一日早いフライングで飲んだ今年のボジョレー・ヌーボーは、いわゆるヌーボーらしくなく熟成ワインのようにドンと腰が据わっていた。まあ、それがこの店「GREEN SPOT」のこだわりでもあり、確かに去年のものもそうだった。

それはそれなりにとても美味かったけど、宴会はそれだけでは済まなかった。カルパッチョと生カキを早々と平らげ、酒も日本酒から焼酎に移って行く頃には身も心も高揚し、どうやらいつの間にか下ネタ炸裂の宴になっていたようだ。もちろん話の内容など覚えてない。お開き後、よせばいいのにカラオケボックスでさらに大盛り上がりした事だけは不思議と覚えてる。帰宅した時は丑三つ時すら越えていたと思う。わかっちぃるけどやめられない。

そんなヘロヘロな身体にムチ打って大阪へ移動したのが昨日の事だった。満席の飛行機の中、動かずにそこに座っているのが初めて辛いと感じた。チェックイン後、学会会場へ。今夜はウチの会社が共催しているナイトセミナーでは去年と同様にボジョレー・ヌーボーが供される。セミナー終了後に一口飲んでみたが、この日のものはいかにもヌーボーらしいライト・テイストで来場者にも好評だった。

今回もボトルや大量の乾物系ツマミが余った。買取り制のため、このままでは自動的に廃棄処分になると言うので、ボトル1本とビニール袋に詰め込んだツマミをカバンに詰め込み、日曜日の「POOB総会」の土産にした。お楽しみに!

その後同僚6人と共に遅い晩飯を鶴橋の焼肉屋で食べ、環状線に飛び乗って天王寺に帰還した時は日付変更線を越えていた。しかし鶴橋の焼肉は安くて美味い! 大好物のテッチャン(大腸。シマチョウとも言う)に加え、地元出身の同僚I君から「アカセン」というホルモン(第4の胃。ギアラとも言う)を教えられた。テッチャンより脂が少なく、コロコロしていて何ともいい感じの歯応えだった。今後、私のホルモン・レパートリーに加わるのは間違いない。

そんな一夜が明けて、今日は朝から再び学会会場へ。5時間近く一般演題やランチョンセミナーを聴きまくり、今度は脳ミソがヘロヘロ。そんな中、血栓予防薬を使ったら血栓が増えたなどというコメントを発した座長にはいささかビックリした。ぜひとも担当者経由で真相を究明せねば。

今日の大阪の天気は曇り時々小雨、気温は昨日ほどではなかったものの、やはり肌寒い。通天閣行きは明日に譲るとして、蓄積疲労の解消のためにも今夜は早めに休もう。ともあれ、明日は怒涛の7日間の中日に差し掛かる。




江戸の仇を駿府で討つの巻

混雑を避けて昼食の食べ物屋を自由に選択できるよう、我々は人々が出てくる時間帯よりも30分ほど早く昼休みに突入している。この「早メシ隊」の同僚のレギュラーメンバーは4人。しかしなぜだか昨日に限って全員仕事に集中していたためか、気がつけば時計の針は12時を指していた。

今から出ても混雑のピークなのが分かりきっているので、さらに30分ほど出を遅らせ、会社の前の開店したてのパスタ屋へ向かった。ここは最近になってランチも始めたのだが、おもてのメニューを見て一同たまげた。安いメニューでも1500円! このエリアでの価格としては文字通り破格である。スゴスゴと諦め、その隣の夜はモツ鍋を出してる店に入った。グータラK君は夜に来た事があるらしいが、我々は初めての店である。

テーブルが4つほどの小さな店なのに、そこにいた50代前後のオバチャンは不思議と動作がのろい。とっくに帰った客の後片付けもしておらず、我々はしばしドアのところで待たされた。やっと席に着くも水さえ出て来ない。注文も訊きに来ないので、K君が二度ほど声を掛け、やっと2人がビピンパ、私は肉とモヤシのジュージュー焼、K君は冷麺+小ビピンパというランチメニューを注文した。だが、これが後々災いを及ぼすとは、このとき誰が知っていただろうか。

ご飯と漬物、サラダと味噌汁が載ったトレーが早々と私の前に出されたのはいいが、肝心の料理が来ない。どうやら厨房も一人なので、注文された料理は1種類ずつしか作れないらしい。まずはジュージュー焼からだが、焼ける音と共にあっという間に店中がモウモウとした煙で燻され始めたのである。換気扇もまるで効かない。だったらドアを開ければいいのに、当然そんな事に気が回るオバチャンではない。

味は濃いわ、鉄鍋なので食べてる間にモヤシは焦げるわで散々だった私の料理が出てから優に5分以上経っただろうか、次にやって来たのがビピンパ2つ。K君の冷麺はまだ来ない。さらにそれから10分も経過した頃に、ようやくそれはやって来た。もちろん私はとっくに食事は終わっていた。そのK君の冷麺、一目見て怪しいと感じたが果たしてビンゴだった。明らかに茹で時間不足の麺は、コシの強さどころかまるでゴムのような弾力を有していたのである。しかもタレがショッパイの何の!

食後のセットコーヒーも、まるで初期のデニーズのように香りがなく味も薄い。思えば、いつも飲んでる「PRONT」の安いコーヒーの何と美味く有難かった事か! 物事すべからく下があるのを知ってこそ、それまでの物の価値が見えて来るってモンだ。これで@1000円。近来まれに見る最悪のランチだったのは言うまでもない。気がつけば会社の前という近場の店だったのに、すでに昼休みの時間がほとんどなくなっていた。一同ひたすらブルーなまま60分を過ごしてしまったというワケだ。

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今日は新製品の発売直前研修に参加するため静岡に向かった。もちろん昨日の傷はまだ癒えてはいない。

静岡と来れば「沼津 魚がし鮨」だ。実はこの系列店は東京駅の丸ビルや羽田空港にもある。ただ、東京であり立地条件も良いせいか、値段も高めに設定されているため少々入りづらい。だから本拠地である、ここ静岡に来た時は心おきなく行きたいと思うのである。

昼食だったで回転寿司の方の店に入る。ここは注文の仕方がちょっと変わっていて、目の前にあるチェーン居酒屋のようなタッチディスプレーで注文するシステムだ。カウンターに座って声ではなく機械を操作するのは違和感があるが、とりあえず地モノのアジを注文。夏が旬なので脂の乗りはイマイチだが、味は相変わらず良い。出色だったのが生サバだった。まるで大トロを思わせるような柔らかな口解け感は、今まで食べたサバの中でも最高だった。さらに定番のヤリイカやツブ貝も食べ、合計6皿12カンで1900円は満足!

研修では、コイツを鍛えれば課のモチベーションが上がると見込んだT君と明日に説明会を控えているというY君の2人に集中し、予定していたアセスメントを通り越してマンツーマン・トレーニングとも言うべき濃密なやりとりを行なった。結局、その2人だけで演習時間が終わってしまったが、目論見通り大きな自信を植え付ける事に成功した。今後の成果が楽しみである。

研修が終わって静岡駅に戻り、ちょっと早めの夕食とばかりに今度はもう一軒の「沼津 魚がし鮨」に入った。こちらの店は普通の鮨屋の設えである。同じ日の昼と晩に同じ系列の店に連チャンするのはもちろん初めてだ。でもこの店なら許す。

さっそく「正雪 純米」と地魚四点盛り(ビンチョウマグロ、カンパチ、アジ、タチウオ)と自家製塩辛を注文。酒も肴も地モノだとその相性たるや抜群だ。あっという間に一合終了。続いて「開運 特別純米」へ。これまた相性ドンピシャ! 予定より1本早い新幹線を目指し、仕上げに昼に回転寿司で食べた生サバとヤリイカを握ってもらってフィニッシュ。お一人様なのでCPは良くないとは思ったが、それでも3800円。またまた満足、ザマ~ミロ! これでやっと昨日の傷が癒された。

という事で、江戸の仇を駿府で見事に討ったという一席。 ・・・お後がよろしいようで。




Seafood of the year!

今回の研修ツアー初めての連チャンとなった福岡会場も、初日の晩に「五条八島」に予定通り5人のメンバーが集合した。1ヶ月ぶりに「二階のサチコさん」にも逢えた。そしてこの3連休が明ければ、立川と新宿会場の連チャン、1日置いて松本会場が待っている。翌週、2度目の3連休後には京都、大阪×2でツアー終了と相成る予定だ。やはり@10ケ所のノルマはかなりキツい。

さて、寄る年波のせいか、食事の嗜好が肉食から魚介系に移行して早や数年が経つ。デパートやスーパーでの食材の買出しもそうだが、特に研修ツアーで訪れる地方の店はもっぱら魚介料理店である。しかもそこでこれだと言える店に出会えば、地名がその店名に置き換わって仲間内で呼称されるようになる。曰く、札幌ならぬ「揚子江」、盛岡ならぬ「ながさわ」、仙台ならぬ「みのむし」、金沢ならぬ「くろ屋」、岡山ならぬ「岩手川」、福岡ならぬ「五条八島」、鹿児島ならぬ「さかなちゃん」という具合である。

そんな魚介類との濃い付き合いの中で、いつしか目からウロコとも言うべき発見が多々あった。それを年代順に思い浮かべた時、図らずも「Seafood of the year!」がエントリーされた。

2005年は瀬戸内の春の味覚の王様「鰆(サワラ)」だった。鰆と言えば、小学生自時分の給食のレギュラーメンバーだった「鰆の竜田揚げ」が思い出されるが、そのパサパサした食感が大嫌いだった。その鰆を刺身で食せば、何とトロに負けず劣らずの旨味と脂の乗りが味わえると知ったのは、実は漫画「築地魚河岸三代目」だった。

それを知ったからには、早速6月の研修の担当会場を強引に岡山にしてもらい、ちょっと時季外れだったかもしれないが初めて食した。さすがに旬の時季よりは味が落ちていたとは思うが、それでも翌年春に期待が持てる感触が得られたのを覚えている。そして満を持して翌春の「岩手川」、旬の鰆の刺身は文字通り絶品だった。この店では30センチ超級の生のノドグロとも出会えた。もちろんそれも絶品だった。

2006年は盛岡「ながさわ」で出会った「焼きカゼ」だ。三陸の生ウニをトコブシの貝殻に盛って焼いたもので、それを何とスプーンですくって食べるという逸品だ。ここの氷に盛られた刺身は、今まで見てきた刺身の中でも最も美しい。今のところ日本一と言ってもいい。それだけでも行く価値のある店だが、この焼カゼが日本酒をさらに進めてしまうのだ。同僚曰く、この焼カゼを握り込んだ「焼カゼおにぎり」も絶品だそうだ。

2007年はマグロの幼魚「よこわ」だ。その出会いは意外な事に、たまたま入った京都・先斗町の路地裏にある居酒屋「しし蔵」だった。実はその店で、よこわよりも先に気に入ったものがあった。それは小上がりの京間の畳とちゃぶ台である。大人2人が囲むにはちと狭いものの、それでもこれがなかなかにいい風情を醸し出している。京都にいるんだ感バッチリである。

そんな店で店主から勧められたのが「よこわの刺身」だった。マグロの幼魚と言うだけあって、中トロと赤身が交じり合った絶妙のバランスがなんとも言えず、奥播磨の純米吟醸と見事にマッチした。肴も雰囲気も非常に気に入ったので、今年の春にも同僚数人とわざわざ訪れたほどである。

そして今年、2008年は何と言ってもアジの刺身だ。アジと言っても大分の「関アジ」や鹿児島阿久根の「華アジ」といったブランドアジではない。事の発端は初夏の静岡での回転寿司だった。帰りの新幹線までの数十分間に夕食代わりにカッ込んだんだが、その時に見たマアジの握りが妙にキレイに輝いていて、思わず手が延びた。食べてみるとこれが脂が乗ってウマいの何の! この瞬間、ほとんど開きかタタキでしか食べて来なかったアジの「刺身」にズッポリハマッたのである。

その後のツアーでも、行く先々でアジ刺があれば必ず注文しては堪能した。中でも金沢「くろ屋」の薄く引かれた姿造りは、脂の乗った厚切りの刺身とは一味違った新鮮な驚きを与えてくれた。

そして今年はもう一つ。仙台「みのむし」で出会った、日本一の閖上(ゆりあげ)産の赤貝もまさに絶品だった。あの見事な身の厚さと甘さが、豊かな歯応えと共に今も脳裏に焼き付いている。

今年予定されていた研修ツアーは、9月でひとまず終了である。次回は、社長交代が昨今ウワサされる中、来年も今のままの組織だとすれば1月からだ。どこに行くかは知らないが、予期せぬ驚きと喜びの出会いを楽しみにしている。




金沢を味わって思うこと

いよいよ明日から9月度の全国研修ツアーが始まる。今、初日の担当会場である金沢に前泊移動している。研修前夜と言えば、恒例の気合注入のための夕食兼飲み会だ。今夜は全日空ホテル近くの「くろ屋」である。

私はこの店は初めてなのだが、過去にここを訪れた同僚達の評判がすこぶる良く、ならば今年最後のチャンスとばかりに、一月前に開催日が決まった途端にさっさとホテルを押さえて既成事実を作りつつ強引に担当したのである。だから期待は否応なく高まる。文字通り「満を持して」乗り込んだというワケだ。

店に着くと、1階のカウンターに幾つか並んだ予約席の木札が置いてある一角に通された。直ちに生ビールと共に刺盛りを注文。出てきた刺身は小型のブリである「がんど」、車鯛、カジキマグロ、甘エビ、生タコが氷を敷いた桶に並んでいた。とりあえずの生ビールはまだ飲み終えてはいなかったが、これを見たら日本酒でなくては刺身に失礼だ。間髪入れず「竹葉 純米吟醸」をオーダー。これがまた刺身にドンピシャ! ああ、日本人に生まれて良かったの瞬間だ。

実は今回の研修ツアーの私のパートナーは、2人の女性同僚がほぼ1週間おきに交代するというシチュエーションだ。それゆえ男同士の遠慮無用のエンドレス飲み会と同じテンションというワケにはいかないから、これで結構気を遣う。刺身の後は、芋焼酎を水割りにしたものを1日以上寝かせた「黒千代香(くろじょか)」という薩摩地方の焼酎の飲み方でいく。

アジの薄造り、能登サバの浅シメ、万十貝(マンジュカイ)の刺身、白海老のかき揚げ、銀杏唐揚げなど、思いつくまま見るままにオーダーし、その都度黒千代香が進む。もう何回頼んだかも定かじゃなくなったあたりで、〆のカニ味噌グラタンに至った。それでも@7000円程度で、これで金沢の代名詞は「くろ屋」で決まりと言っていいだろう。同僚ならずとも大満足の夜だった。

・・・・・・・

最近、私の担当先のオーダーが前夜の飲み会の店目当てのワガママだと思われているらしい。まあ、それも決して無くは無いものの、私のホンネはそれだけではない。我々の本業である研修を受講者にとって最も実りあるものにするためには、まず我々トレーナーに危機感と緊張感が無ければ、受講者には伝わらない。だから、そのための心の決起を促すために、敢えて私は前夜の店に拘るのである。

端的に言えば、わざわざ地方出張に来て、おいしい店で楽しんだお前は、よもやハンパな仕事はすまいなという、言うなれば自己プレッシャーをかけているのだが、そこまでは言うまい。単にノンベの私が行きたい店があるからモチベーションが上がっているで良い。少なくともそれを自分のモチベーションアップの手段として利用させてもらっているのは事実である。

残念ながら、今のトレーナーと受講者との間の意識の乖離は、我々が思っているより進んでしまっているのではないだろうか? ユーザーや社員のQ&Aを受け付ける部署から届くデイリー・レポートを見ていても、ちょっと前に社内研修で取り上げた内容を、受講者だったはずの営業社員が問い合わせて来るのである。おいおい、それってさんざん研修でやった事じゃないかという我々の声は、もはやそこには届かない。そんな時、とりとめのない空しさを私は感じるのだ。

これほど矢継ぎ早に新製品を送り出しているウチの会社は、それゆえに営業部隊一人一人にかかる負担が同業他社のそれより大きいというのは十分理解できる。ある意味贅沢な悩みだという事も。でも、人間のキャパには当然限界ってモンがある。ターゲットを増やすためには個人の守備範囲を拡げるか人数を増やすしかないのだが、人を増やさず目一杯守備範囲だけを拡げる戦略をとって来たウチの会社は、すでに人的限界が見え始めていると言っていい。

そんな現状を踏まえた上で、社内研修とは何なのだろう? どうあるべきなんだろう? どうすればその目的を達成できるのだろう? どれほど我々はそこに貢献できるのだろう? 研修の送り手と受け手の関係はどうだろう? 事ここに至って疑問は尽きない。

ムダと知りつつ問う。例えその一端でもいいから、誰かそれを示してくれ、と。





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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコースティックギターやウクレレを弾いて70年代フォークを弾き語ったりするのが大好きです。遂に40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2などの弦楽器に囲まれる生活となって幸せです(^^)

もうひとつの大好きはコンパクト欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経て2010年から「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

そしてさらに10年経って取り巻く環境も変化し、4枚ドアとペーパー息子のために安全装置付きのクルマの必要性が。偶然出会った「MAZDA3 FB 20S Burg-S PMG with SIG-S」を2020年から愛車に迎えました。

現役時代は某企業でプロフェッショナルな社内研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、2nd Stageは頼れる薬局のOYAJIを目指したいとDgSで張り切ってます。

2013年から膀胱がんサバイバーを継続してます。無病息災よりも一病息災くらいがちょうど良いのかもしれません。

とか言ってたら、2020年に肝がん発生。予防接種からのHBV感染〜暴飲暴食からの脂肪肝〜部分的な肝硬変と来ていたので特に驚きませんでした。最期は肝臓だなと覚悟も決めてたし(^^;)

幸いこれも早期で表層だったため、切除手術を経て無事に終わりました。これで「ダブルがんサバイバー」の誕生です(^^)

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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