MAZDA3のこれまでの高速走行は酒々井アウトレットまでと逗子マリーナまでの2回に留まり、逆に外来受診や食材の買い出しなど、往復20km程度の街乗り機会が当然の事ながら多い。
いずれにしてもスタート時には、まずアイドリングストップOFFとオートブレーキホールドONのボタンを押す事がルーチンとなっている。前にも書いたが、特にアイドリングストップは燃費への貢献は僅かで、むしろバッテリーに余計な負荷を掛け続けるとされ、それでなくてもエアコン作動時には停車中でもいきなり再始動する事もあって決して快適とは言い難い。いっそデフォルトで継続解除出来るパーツでもあれば、即座に飛びつくだろう。
さて、その燃費だが、アイドリングストップ解除に加えエアコン作動、さらに私のアクセルワークという条件を加味しても、今のところ8km/Lには届かない。前車BMW120i Coupeも同じ2L直4NAだったが、スプリントブースターONを加えてやはり7km/L前半程度だったからそんなモンかな。MAZDA3はレギュラーガソリンなだけまだ良しとしておこう(^^)
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ドライブ中に欠かせないオーディオは、前車では社外品のナビだったので、ほぼTVをつけながら走っていたが、MAZDA3は残念ながら純正のため走行中へ画面表示はカットされる。なので、今はiPhoneとBluetoothで繋げて音楽を楽しんでいる。
購入したデモカーにはエクステリアオプションのSIGNATURE STYLEは付いていたが、インテリアオプションのBOSEオーディオは付いて無かった。だが純正のオーディオも相当頑張っているとの評価もあって大いに期待していたが、果たしてその通りだった。これは前車の純正オーディオどころか、これまで乗って来たどのクルマの純正オーディオよりもハイクオリティだという事がハッキリと分かる出来だった。高評価の遮音性と相まって、大袈裟ではなく運転中でもオーディオルームにいる気分にさせてくれる。
普段は1人で運転する事が多いので、マニュアルに従って音響設定を「運転席」にしていたが、ある時ふと「全席」に変更したところ、それまでの音がまるでライブのように迫力が増したのに驚かされた。それ以来、設定を「全席」に固定し、さらにイコライザーは適度に低音とボーカルが強調される「JAZZ」にしている。イコライザーはいずれマニュアルであれこれ調整してみたいとも思っている。
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カミさんを乗せて逗子まで行く途中の高速でMRCC(速度と車間距離保持の自動運転)を使ったところ、助手席の乗り心地が明らかに向上して大のお気に入りとなったようだった。て事は、これまでの私の駆け抜けて来たアクセルワークはご不満だったというワケだ。ちなみにこの時の高速燃費は15.5km/L程度。酒々井行きの東関道の時は19.5km/Lを叩き出したけど、今回は2人乗車の影響もあったのかな。
確かにこれなら前車に追従している限りほぼ定速走行が持続するので、走行車線を走る限りは助手席のみならずドライバーにとってもリラックス出来る。まあ、ある程度混んでいる高速ならこれで十分だが、空いている場合ならやはり右車線をバビューンと駆け抜けたくなるのは、まだまだ解脱出来ていないOYAJIの戯言だろうけどね(^^)
新相棒MAZDA3が納車されて早や一週間。実は納車後は街乗りばかりで全く高速走行をしていなかった。
なので、強く踏んだときの感触やSPORTS走行モード、さらにはMRCC(定速&車間距離自動保持運転)などの確認のために取り敢えず近場だが千葉県酒々井のアウトレットまで行って来た。
下道ではすでに使い慣れたオートブレーキホールドがモノを言い、信号待ちも苦にならない。予想通り、これが一番使う機能となった。それとi-STOPキャンセルボタン。アイドリングストップはエアコン稼働時はすぐに再始動してしまうのでウザったいのと燃費節減効果も薄いという。またバッテリーの保護の面からも要らない機能だと思っている。
首都高ではSPORTSモードでノーマルモードとの加減速の違いなどを確認。前車にはスプリントブースターを付けていたので、それと比較してしまうと加速感はさすがにイマイチながら、100km/h未満の速度域では特に不足はないと思われた。
続いて湾岸線〜東関道へ。いよいよここでMRCCを使ってみた。足をペダルから離せる事がこれほど楽なのかとまず感心した。それと特筆すべきは、これが高速走行中とは思えないほど遮音性が高く、聞こえるのは心地良いエンジン音と僅かなロードノイズのみ。それ以外の外界からの騒音はほぼ入って来ない。まるで一人だけ別世界にいるかのようだと言えば言い過ぎだろうか。それほど快適な移動空間だった。
MRCCを制限速度+αに定速設定して、先行車との距離をセットしたら、後はひたすら第二車線を進むのみ。定速設定を何km/hに設定していようが、先行車がいる限り先行車との距離をキープしつつ先行車と同速度をキープし続ける技術には驚くばかりで、ここは敢えてレーンチェンジや追い越しを控え自動運転クルージングに徹したのだった。
その結果、約50km走った平均燃費を測ってみたら、2L直4NAにも関わらず何と19.5km/hオーバー‼️
ガソリン車でこんな燃費、今まで見たことがなかった。これでレギュラーガソリン仕様だから、今度の相棒は極めて財布に優しいいいヤツだわ(^^)
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酒々井アウトレットは平日にも関わらず駐車場はそこそこ埋まっていた。とはいえレストランなどは特に混んでいる店もなく、平日らしく穏やかに時間が流れて行った。
回転寿司をつまみ、夏用の半袖ケーシーの下に着るTシャツを2枚ほど買って駐車場へ戻り、未装着だったスカッフプレートやらドアキックガードやらを取り付けて、雨が降って来る前に早々に帰路へ就いた。
帰りの高速もMRCCで流し、首都高以降はSPORTSモードに戻して右車線をひた走った。大満足のドライブだった。
国産車の技術恐るべし‼️
MAZDA3のエクステリアデザインは言うまでもなく、インテリアのデザインとクオリティも同じCセグ欧米車と比べてそれらを凌駕するレベルだと率直に思う。事実、2020ワールドカーデザインオブザイヤーを受賞している。主観ながら総合的なドライブフィールも良質と来れば、後は欧米車との差はホットモデルにおけるエンジンパワーだけ。そこをどこまで求めるかは嗜好の問題だろう。
そして数々のドライビングアシストとセーフティシステムもそれまでとは(国産他車もたぶん同等以上のレベルだろうが)隔世の感だ。
全てを踏まえ敢えて言おう。
国産車の進化に刮目せよ。もう余計なカネを出してまで欧米車を購入する必然性は無くなった、と。
梅雨に似つかわしいシトシト雨が朝から降っている。
昼前、クルマの代金の振り込みのためにコロナ禍以降初めて銀行を訪れたが、ガランとした店内に待合の椅子がまばらに置かれ、カウンターはビニール幕で仕切られていた。ATMまでの通路もシャッターで閉じられ、かつてのあの賑わっていた銀行とは思えない殺風景さと、とても経済が健全に回っているとは思えない空気が渾然一体となってヒシヒシと感じられた。
わずか3円(‼️)の利息付きで定期預金の一部を崩し振り込みに回したが、その作業中にも思わず受付の女性に何とも言えない寂寥感を伝えたりして。銀行の賑わいで経済状況が掴めるとは言い得て妙だなと。
ま、それはそれとして振り込みは無事終了‼️ …そういえばクルマ買うのに現金一括払いは初めてだなと妙に感慨(^^;)
後は来週の納車を待つだけとなったけど、前車の時もそうだったがこの1週間こそが最も落ち着かない日々になるんだよねぇ。
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銀行近くのラーメン店で昼飯を食べ、その足で定期検査のために主治医のもとへ。
ここ2回の尿細胞診でがん細胞の存在を示すclassⅤを叩き出していたから、直近の1ヶ月前の結果もどうせ同じだろうと思っていたが、主治医のT先生は、
「前回は…えーと…。classⅡですねぇ」
「え? Ⅴ、Ⅴと来てまたⅤのV3と思ったのに、こりゃまたどーしてですかねぇ」
「…分かりません(^^)」
「もしかして私は学会発表レベルの症例なのでしょーか?」
「うーん(^^)、でもまあしっかり追跡検査はして来てますから」
「これがホントの共存共栄でしょーかねぇ(^^)」
と、穏やかなやり取りをして来月の検査日を決めておしまい。まあ、悪い結果より良い結果なら喜ばしいし、モチベーションも上がるというモンだ。
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納車後に取付ける予定のパーツ、グッズ類がほぼ届いた。
各種機能操作の予習として、MAZDA3に関する記事もYouTubeもほぼ見尽くした。MAZDA3のスタイリングと内装クオリティについては予想以上に賛美の声が多い。確かにそこは欧米車とも肩を並べ、あるいは追い越したとも言えるレベルに達したと素直に思える。
問題はドライブフィールだ。前車BMW120iCoupeのように駆け抜けたい欲求の強い私などは、ついつい高速や山道でのエンジンパワーに目が行きがちだが、エンジンパワーが即ちドライブフィールを決定するものではない。
確かにMAZDA3 20Sのエンジンは直4NAの156PSで、BMW120iCoupeの直4NAの170PSよりも非力だ。だが、パワー追求はかつて乗ったギャランVR-4のV6ツインターボの280PSを最後に、今後は重厚壮大路線から軽妙路線でライトウェイトに乗ろうと2002年に出会った108PSのプジョー206XSへ乗り換えた過去がある。
その後、2010年にプジョーにミッショントラブルが発生し、偶然出会ったBMW120iCoupeはBMWの中では大人しい方のエンジンだった。それでもその軽めな車重とも相まって高速ロングドライブもこなしつつ山道でのライトウェイトなドライブフィールも十分に味わえた。だからMAZDA3もその路線で行けたらと思っている。
さあ、この1週間を高ぶる気持ちを抑えつつカウントダウンを楽しんで過ごして行くとしますか。
本日、10年前に今の愛車を購入した際と同様に印鑑証明と実印を持ってDを訪問。本契約書などに押印しまくって契約完了。
いよいよ納車タイマー発動‼️ さあ、これでもう戻れませーん‼️ (^^;)
記録のために、一旦ここまでの経緯を纏めてみる。
まずDにあったデモカーと出会ったのは先月の終わり頃。オプションパンフの写真と同じポリメタルグレーメタリックという新色のボディカラーに深紅の内装の「Burgundy Selection」。それにフルエアロ&BBSホイールの「SIGNATURE STYLE」を纏っていた。
もともとMAZDA100周年記念の特別仕様車を見に行くつもりだったが、それはまだどこにも無く、第二目標だったデモカー(2LのFB)が置いてあるDを目指して赴いたのだった。もちろん安易な契約防止のために財務大臣同席で。(^^;)
出会いは衝撃的だった。
思わず見入る印象的なシルエットに得も言われぬグラデーションを醸すボディデザイン。加えてドンピシャフィットなエアロパーツがアクセントを添える。憧れだった深紅の革シートの座り心地といい、内装のシックさといい、実物のMAZDA3は想像以上に魅力的だった。社外品で代替出来るものは別にして、これにドラレコ&ETCなどを付ければほぼフルオプションだ。
だが価格設定は国産車にしては強気で、こちらの予算も軽くオーバーしそうな勢い。ならばいっそこのデモカーを売らないかと担当者に持ち掛けてみた。残念ながらそのデモカーはまだ売りに出せないが、全く同じ装備のデモカーが他店にあるという事で、それを購入する事にしたのは前回書いた通り。
デモカーと同じ仕様を新車でチョイスした場合に比べて何と100万も安いと来れば、もはやデモカー購入に躊躇はなかった。思えば前車BMW120i Coupeもそれ以上にお得なデモカー購入だったから、逆にデモカー購入にヒキの強さと不思議な縁すら感じたくらいだった。
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ある程度予想はしていたものの、今回の箱替えに際して最大の問題は、実は自宅の駐車スペースだった。
家を建てる時、その頃の愛車だった全長4m未満のプジョー206XSが入りさえすればいいと外に開くドアに合わせて玄関前の小上がりを大きめに作った。案の定、それが上手いこと車止めにもなり、目論見通り一石二鳥だった。
その後、BMW120i Coupeに変わってもギリギリ敷地内に収まっていたのだが、MAZDA3をDのデモカーで自宅の駐車スペースへ停めたところ、何と敷地から少しばかり鼻先が出てしまったのだ。僅か10cmほどなので大きな問題ではないものの、ほぼ4.5mの全長はいささか長過ぎたようだった。
もちろん背後の壁まではまだまだ余裕があるので、玄関小上がりのタイルを1ブロック削る工事を急遽行なう事にした。とはいえクルマのために家の方を改装するとは本末転倒、お笑い草だけど(^^)
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クルマのイメージが掴め、購入を決定した時から本当の楽しみが始まる。お約束のモディパーツの検討&購入作業である。
お決まりのペダルカバーに始まって、スカッフプレート、トランクシート、さまざまな内装グッズなどなど、まだ納車は先だというのに既に先日来から10数種類のパーツが届き始めたのには家族も呆れ顔。でもこれが楽しいんだわ(^^)
そんな中、何より驚いたのは近年のオーディオ機器の進化だった。何とiPhoneと簡単に繋げて音楽ファイルを聞く事が出来るというではないか‼️
まるで浦島太郎のように、私のオーディオ知識も止まったままだったのは事実。だがプジョーもBMWもUSB-AudioどころかBlueTooth機能すら無かった。だからiPhoneの音楽ファイルを聞く術がせいぜいFMトランスミッターしか手立てが無かったのだ。それも度々他の電波による雑音発生に悩まされていたから、まさに隔世の感そのものだった。これは嬉しい(^^)
オーディオ以外にも、多分便利でやめられなくなると思う筆頭の安全装置が信号待ちなどの時にブレーキペダルから足を離せるフットブレーキホールド機能だ。これは楽だ。
実は他の安全装置はそれほど便利とは思えなかった。今までの愛車には無かったものばかりなので、まだ未成熟な機能であるほど素直に自分でコントロールすれば良いじゃないかと思えるから。
コントロールと言えば、MAZDA3のサスは前マクファーソン、後トーションビームだ。後サスはコストカットのためじゃないかという論評もあるが、私にとっては猫足プジョーXSのサスと同じ組み合わせなので慣れているし、それと比べてどう味付けされているのかと逆に興味をそそられた。
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そんなワケで、MAZDA3 FB 20S Burgundy Selectionの納車は2週間後。既に実車がDに安置されているので、後はオプション取付、コーティング、整備が行われるのみだから何せ早い。これも嬉しい(^^)
来月あたりにはご無沙汰だった温泉ドライブ旅行にも行けるかな。
それにしても、まあ何ですな。
こんな時期にわざわざクルマを買い替えるってヤツもどーなのかね? 言い訳するつもりはないけど、これでせめて少しは経済を回す一人にはなれるかな。
さて、訪れたDは2階建てで、新車ショールームは2Fにある。1Fにも接客フロアがあったが、そこには点検や修理と思しき客が3組ほど。購入客は間違いなく2Fショールームの接客フロアに通されるだろうが、この日はそこに誰もいなかった。
やはりクルマは売れてない。買える若者も減っただろうし、クルマが若者の必須アイテムと言うほど興味を掻き立てる対象でも無くなった時代のせいなのかもしれないが、イヤハヤお寒い限りだ。
その後の担当H君とのやり取りは〜その1で書いた通り。
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改めて、このクルマなら目を引く斬新なデザインに飽きが来なさそうだし、4ドアで3人以上でも余裕で乗れる割に狭い我が家の車庫に入らないような大きさではないし、ペーパードライバーの息子にも任せられる安全装備も完備だし、念願だった深紅の本革シートだし、そして総支払額も予算内(おそらく二束三文だろうBMWの査定は別)に収まったし。
決定〜‼️
…というワケで、このたび我が家に迎える事となった相棒の「M3」をご紹介しまーす‼️
…あ、と言ってもあのメーカーのスンゴい「M3」なんかじゃございません。勘の良い皆様ご想像通りの国産M3、すなわち「MAZDA3 20S」の深紅の本革シート「Burgundy Selection」でございまーす‼️
これで結成18年のプジョーのオーナーズクラブ「POOB」のメンバーのうち、少なくとも3人はMAZDA車(M2&Roadster)のオーナーとなったので、ついでにここに「POOB チームM」の旗揚げも宣言してみようか。(^^)
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思い起こせば、プジョーもBMWもそれぞれ約10年乗ったけど、どちらも最後まで飽きる事なく楽しめた相棒だった。今回約20年ぶりに国産車を選んだ事になったけど、この間にも国産車はデザインを始めとして安全装置やドライブフィールなどにかなりの進歩が見られたと情報誌は伝えている。
私がMAZDA車を初めて運転したのは、今を去ること35〜6年昔にもなろうか。社会人デビューした会社の営業社用車が、あの一世を風靡したファミリア(4MT)だった。そんな話を担当のH君にしたら、今のベテランMAZDA車オーナーはファミリアをキッカケにしてここに至った人が多いと言う。さもありなん。あの頃はネコも杓子も赤いファミリアだったからなぁ。
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話は変わるが、忘れられない思い出がある。BMW120i Coupeで駆け抜けた北関東道の長い直線コース。国産車のメーター180km/hを超える260km/h表示はハッタリじゃないのかと思い切り踏んだら、みるみる加速し大台を少し超えた速度まで到達したのには我ながらビックリした。こんな速度は後にも先にもこれが初だったが、さすがはアウトバーン仕様だと、それまでとはまるで異次元の正面に迫り来る景色と両サイドを流れ去る景色に感動した良き思い出 …これってもう時効でしょ(^^;)
それに比べてMAZDA3は直4NA156PSのSKYACTIV G。車重1360KgとはいえBMW120i Coupeの170PSに対していささか非力感は否めない。どこまで踏んでももはや大台突破なんて夢の夢。だが財務大臣からの「飛ばさんでいい‼️」発言がそこに目を瞑らせた。…180PSのSKYACTIV X車はその差以上にバカ高だったし。
一方で、MAZDA3のサスは前輪マクファーソンストラット、後輪トーションビームだ。ネットなどでは後輪トーションビームの是非が議論を呼んでいるようだが、何の事はない。猫足プジョー206XSの時と同じ組合せなので私には手慣れたもの、全く違和感はない。
最近のMAZDA車はドイツ車に追いつくレベルまで達したかもしれないなんていうコメントもあった。おいおい、そこまで言って委員会?とは思うが、少なくとも私の想像を超えたレベルアップが成されていたのは確かだ。やはりこの20年間の国産車の進化はたいしたモンだと言わざるを得ない。
ま、リアルな感触は長距離ドライブをした時に自ずと分かって来るだろうから今後のお楽しみとしておこう。突然のラブストーリーはここから続いて行くのだろうから。
それでは関係各所の皆様、今後ともよろしくお願いしまーす‼️(^^)
おしまい
「せめて一度は深紅の本革シートのクルマに乗ってみたい」
なーんて呟きながら幾星霜。その間、自分のクルマとしてミラージュ、セフィーロ、ギャラン-VR4、プジョー206XS、BMW120i Coupeと乗り継いだが、遥か昔、19歳で免許を取ってこのかた、出会ったクルマの仕様や経済的理由などもあって叶わないままに来た。
前愛車だったプジョー206XSと現愛車のBMW120i Coupeで、もう一つの望みだった「2ドアのクルマに乗りたい」は叶った。とはいえ、つい先日足掛け10年でようやく走行距離7万Kmに達した程度だが…。この相棒は2L直4NAで170PSのFR、バッテリーをトランク内に置くほど50:50の重量バランスに拘ったクルマである。
170PSというパワーは一見非力にも見えるが、そこに不足を感じる場面はほとんど無かった。国産車と違ってキチンと数字通りの力を示すエンジンに「ああ、BMWはエンジンを買うクルマなんだな」とつくづく納得させられたものだった。
アーシング、スプリントブースター、フロントタワーバー、トランクスポイラー、ホイールインチアップ&ランフラからラジアル換装、最新ドラレコ装着などなど、私にしては結構手を入れたものだが、それほどこの相棒が気に入った証でもあった。
おかげで特にトラブルもなく、往復軽く1500Kmオーバーの岡山県まで走破した事もあったが、全く疲れも感じずに楽しく駆け抜けた。近年は体調の影響もあって長距離ドライブはあまり出来ていなかったが、気が付けばこのサイズのFR車がますます稀有な存在となっていたし、何より10年経っても箱替えを意識させるクルマは見当らなかった。
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しかし我が家を取り巻く環境は確実に変化していた。
昭和ヒトケタ生まれの母の実家へ行っては亡父のお墓参りに妹共々乗せたり、ペーパードライバーの息子にもそろそろ運転させてみようと思ったり、一台に3人以上を乗せる機会そのものが増えて来た。
同時に、10年も経てばさすがの当たり車でもどこかしら不具合が生じるだろうし、もしも息子がアクシデントでも起こした時の修理費もそれなりに掛かるリスクもある。
「これも潮時かな」と脳裏をかすめた。
普段は「今のクルマで終わるのもいい」なんて言っていた私も、我が家の財務大臣にそんな心境の変化を話し始めた。すると「なら今度の休日にDを見て廻ったら?」なんて言うではないか‼️
でもどのクルマを見に行けばいいと言うのか?
従前より、これはぜひ乗り替えたいと思えるクルマが無いのは同じ。箱替えの条件があるとすれば、まずは後部座席を有効に使える4ドア。事故る確率を下げるためにある程度の安全装備付き。そして念願の深紅の本革シート‼️ …このあたりだな。
とその時、ネットで某プロモーションツイートが目に止まった。まあまあ条件に合いそうな車種のようだ。どうせ「見るだけ〜」なんだから近場のDでいいと財務大臣を連れて出掛けた。そのDの近くにはもう一つ、条件に合うクルマを扱っているDもあったし、手軽に2ヶ所廻れるから好都合だった。
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そして昨日の公休日。
案の定、最初に訪れたDには深紅の本革シートのデモカーが鎮座していた。乗ってみると内装は想像通りの世界観でカミさんも満足顔。だが、さらに必要なオプションなどを付けると乗り出し価格で400万円近くになる。「そりゃチト高いな。ならばいっその事、このデモカー売らない?」と担当のH君に訊いてみた。
「売るなら300くらいですかね」とH君は言う。え? このデモカーはベース車に約60万のオプション付きで、それが諸費用込みで乗り出し300万なら超お買い得じゃあーりませんか‼️
残念ながらこのデモカーはまだ売りには出せないそうだが、別のDで同じ車種のデモカーが売りに出されていると言う。なんと車輌価格はさらにお安く、それにドラレコとかETCなどの必要オプションを付けて諸費用込みでも乗り出し200万後半と来たモンだ‼️ ざっと新車価格の100万引きである。
ウヒョー‼️
思えば今の愛車BMW120iCoupeも、プジョー206XSのミッショントラブルで乗り替えを余儀なくされたもののこれだと言える候補も無いまま、ある激しい雨の日、それこそ見るだけ見ようと訪れたDで、デモカーを100万引いた上に30万のナビを付けてどうでしょうと言われたのが出会いだった。最終的に乗り出し300万チョイで購入出来て今に至った経緯とほぼ同じ展開じゃないか‼️
ラブストーリーは突然に、じゃないけど、クルマとの出会いって予想外のタイミングで訪れるんだなとしみじみ思う。
ただし今の相棒とさほど変わらないサイズなのは良いとしてもエンジンパワーは低い。でも財務大臣の「もう飛ばさなくていい(ピシャリ‼️)」の声を聞くまでもなく、もはやそこは多くを望まないでおくべき年代かもしれない。ちなみにもう一台は今の相棒よりハイパワーだが、モデル末期だし信頼性はもう一つの感。燃費も同程度にあまりよろしくない。
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という訳で、次回は別のDから運ばれて来た実車を見て、さらにネチッこく商談した上で決定するかもという話になった。
前車同様に走り出した話はトントン拍子に進む。突然の出会いだが、果たしてオマエがオレには最後のオンナ〜、もとい相棒となるのだろうか。
続く(^^)